九品中正は知ってて当たり前!?九品中正ってなんのこと?
今回は「九品中正ってなんのこと?」について回答したいと思います。
1)そもそも何なの?
中国三国時代の魏(220年~265年)の初代皇帝文帝(曹丕)の時代に採用された新しい役人の登用法です。
2)それまでの役人登用法と何が違うの?
それまでの役人登用法は「郷挙里選」と言って、地方の有力者が合議でこれぞと思う人を推薦する方法でした。
九品中正法は地方ごとに中正官と呼ばれる役職を置き、その中正官に一から九までの評価をさせて、推薦をさせました。
3)何で役人登用法を変えたの?
郷挙里選で推薦される人が豪族などのお金持ちばかりになってきたためです。
役人になりたい→村の有力者に賄賂などで役人に推薦してもらう→必然的にお金持ちばかりが役人になる
→役人になるためにお金を使っているので、なったら元を取ろうとして不正を行う。。悪循環ですね。
これに対して中正官は国が設置した役職のため、不正が起こりにくく、能力に応じてランク付けをしているので、
九品中正法の方が能力の高い人が評価をされるシステムになっています。
4)狙い通りになったの?
実際は時が経つにつれて豪族などの金持ちが登用に口を出してくるようになり、形骸化していきました。
隋の時代には「科挙」が始まり、難関な試験に合格した者だけが役人になれるシステムに変わっていきます。