ハンムラビ法典って具体的にどんなことが書いてあったの?
今回はハンムラビ法典の内容について解説します。
まずはハンムラビ法典とは、というところを確認しておきます。
ハンムラビ法典は古バビロニア王国(バビロン第1王朝)の6代目の王ハンムラビがシュメール法を集大成したものです。多分野にわたり282条からなる法典ですが特に有名なのは刑法で、「目には目を、歯には歯を」の復讐法の原則と、身分によって異なった刑罰を課す身分原理です。
注意!
復讐法について多くの人が勘違いしていることがあります。
復讐法は「やられたらやり返してもよい。」
ということではなく、「目には目、歯には歯までしかやり返してはならない。」と、過剰な復讐を禁ずる法なんです。また、それは同身分の仲間に対してであって、下の身分には別です。特に奴隷に対してはこんなひどい内容もあります。
「…もし彼がアウィールム(市民)の奴隷の目を損ったか、骨を折ったなら、彼は彼(奴隷)の値段の半分を支払わなくてはならない。(第199条)」
身分原理の上にたった内容であったことも覚えておきましょう。
文章をよく読んで引っかからないようにしてくださいね!