パニックになる前に「遡り法」で落ち着いて問題解消
「遡り法」で急がば回れ!
解けない問題とぶち当たった時、パニックになってしまう人がいます。
特に受験勉強時のナーバスな時は「できない、だめだ、分からない、こんなんじゃダメだ、もうおしまいだ・・・」と、どんどんネガティブになって不安で不安でたまらなくなってしまう人もいます。
そんな時は、落ち着いて、どんどん遡ってみましょう。
自分が一体どこで分からなくなってしまったのか、つまずいたのはどこか、一旦冷静になり、問題をたぐっていくのです。
具体例:数学の場合
数学が最もやりやすいと思います。
問題を読んで、そもそも何を聞かれているのか分からない場合は、その単元をゼロからおさらい。
聞かれている事は分かるけれど、どんな知識や手段を使えば解けるか見当がつかない場合は一旦解説を見て、そこで用いられている手法をおさらい。
とにかくサッパリなんにも分からない、という場合は、思い切って数学のスタートに立ち返って復習。
必要だったら中学、いや、小学校の算数まで遡る勇気を持ちましょう。
一番問題なのは、「分からん!」となってから解説を読んで理解した気になってしまう事です。解説を見たら、必ずそこで触れた単元の復習をする事。どのように復習したら良いか分からない場合は、類似している問題を何度か解いてみる事。
最悪、同じ問題の数字を入れ替えて再チャレンジでも良いです。
具体例:英語の場合
英語ならば、単語が分からないのか、連語でつまずいているのか、文法で混乱しているのか、そこを洗い出します。分からないところに印をつけて、解説を読み、チェックします。そして自分でその表現や単語を使って英作文を1つ作ってみます。
英語に関しても、解説を読んで「へー」となってしまったら危険信号。
「へー」で流してしまうと知識として定着はしません。自分のものにするためには、その単元をきっちり復習する事。
そのためにも単元毎におさらいできるような参考書と問題集があると良いですね。
具体例:国語の場合
現代文はともかく、古典や漢文がサッパリ分からない・・・とお困りの方は多いのではないでしょうか。
サッパリ分からないレベルだったら、潔く諦めて中学で初めて古文を学習するところまで戻りましょう。
古典で躓く原因の多くが、古語の理解不足です。中学の古典資料教材などに掲載されている古語は全て覚えるように努力しましょう。
それだけで、ぐっと古典が読みやすくなるはずです。
その他の科目も同様に!
他の教科も同様に「つまずいたら遡る」という鉄則を貫いて勉強すれば、必ず知識が身についていきます。
3歩進んで2歩下がるような学習方法なので、遅々として先に進めず、不安に思うこともあるかもしれません。
しかし、その「遅々として」という言葉は言い換えれば「丁寧に、じっくり」という言葉になります。
最後に:勉強した「気」になって騙されないように!
すっとばして勉強した気になるというのが、受験勉強でもっとも無駄な時間の使い方です。
どうせ莫大な時間を費やすならば、一歩一歩着実に勉強したことを自分のものにしていきたいものです。