3ステップ分詞構文!2つのコツで訳し方マスター!!
分詞構文の作り方はもう完璧ですか?
でも、訳し方となると、まだまだ苦手意識があるかもしれません。
大切なのは考え方のプロセス!!
分詞構文の成り立ちや構造を理解出来ていれば、訳し方は自ずとわかってきますよ。
まずは、分詞構文の作り方を復習し、分詞構文の用法ごとに例文を見ながら、訳し方のコツを身につけましょう!
分詞構文とは・・・もともと接続詞を持った文章でした!
例)
When I saw the pictures I remembered my childhood during the war.
(その写真を見て、私は戦時中の少年時代を思い出した)
文中の赤字部分に注目しましょう。次の手順で分詞構文にしてみます。
① まず接続詞を省略。
② 二つの節の主語が一致していることを確認して、従属節の主語を省略。
③ 従属節の動詞を分詞にする。
①〜③の手順を踏まえて、先ほどの接続詞を伴う文章を分詞構文にすると、
Seeing the pictures I remembered my childhood during the war.
となります。
接続詞有り文→分詞構文への変換例
(原因・理由)
As I was tired I went to bed early.
→(Being) Tired I went to bed early.
(疲れていたので、私は早めに床についた)
As the book is written in easy English it will be read by many people.
→(Being) Written in easy English the book will be read by many people.
(やさしい英語で書かれているので、その本は多くの人に読まれるだろう)
(条件)
If you turn to the left there you will find the factory.
→Turning to the left there you will find the factory.
(そこを左に曲がれば工場は見つかります)
(譲歩)
Although I accept what you say I still think you are in the wrong.
→Accepting what you say I still think you are in the wrong.
(君の言い分を認めるとしても、やはり君は間違っていると思う)
Though he lives near my house he seldom comes to see me.
→Living near my house he seldom comes to see me.
(彼は私の家の近くに住んでいるが、めったに会いに来ない)
(結果)
The storm hit the granary and it caused great damage.
→The storm hit the granary causing great damage.
(暴風雨は穀倉地帯を襲い、多大な損害を与えた)
(付帯状況)
Smiling brightly he extended his hand to me.
(明るくほほえみながら、彼は私に手を差しのべた)
A jet flew up into the air making a great noise.
(轟音をとどろかせながら、ジェット機が上空に舞い上がった)
いかがですか?①〜③の手順を踏めば、いろんな分詞構文が作れますよね。
ここまで理解できれば、分詞構文の訳し方は簡単です!!
コツを掴んでガンガン訳しちゃいましょう〜!
コツは次の2つです。
コツ①
分詞構文は、もともと2つの節を接続詞で一つにしていた文章だった事を意識する。
そして、それぞれの節を訳す。このときは時制も意識することを忘れずに!!(主節の動詞で時制をチェック!!)
例)
Turning to the left there you will find the factory.
Turning to the left there →そこを右に曲がる
you will find the factory.→あなたは工場を見つけるでしょう
コツ②
その2つの節の訳をもとに、隠れている接続詞と主語が何かを推測して補う!
ここでのポイントは、「日本語の文章をどう繋げるか」なので、もはや
英語力の問題ではありませんね。慣れれば、簡単にできると思いますよ。
例)
「そこを右に曲がる」→「あなたはそこを右に曲がる」→「そこを右に曲がると〜」と予測できますよね。
分詞構文の訳し方のまとめ
二つの節を別々に訳し、主語と接続詞を推測して補う!!これだけです。
もしまだピンと来なければ、まず、分詞構文のそれぞれの用法(時、原因・理由、条件、結果、譲歩、付帯状況)を思い浮かべましょう。
それから文章を見ていくとヒラメキ易いと思います。
分詞構文は会話で使う構文ではありませんが、長文読解には理解が不可欠!!
試験以外に、「英語で小説読んだりしたいなぁ〜」と思う学生さんには是非攻略して欲しいですね。
また、分詞構文攻略のためには、まず接続詞の使い方を理解しておくこともキーとなってきます。
接続詞の項目も是非この機会に復習してみて下さいね!