【英作に必要不可欠】形式主語のitを理解して、使いこなす!
形式主語のitってよく耳にしますが、いったいなんのためにあるのでしょうか?
実はあれ、英文のスタイルを良くするためのものなんです!
それでは形式主語のitについて、詳しく説明していきましょう
頭でっかちな英文
まず1つ例文を見てみましょう。
To solve this problem is difficult.
「この問題を解くのは難しい」
これは不定詞の名詞的用法to solve~が主語になっている文ですが、述語はdifficultしかなく、主語と述語の長さがアンバランスです。
このように書いたからと言って、間違いだというわけではありませんが、このアンバランスさは英文の中では避けられる傾向にあります。
なぜなら、英語は結論を先に持ってくるという原則があるからです。
つまり、まずは「難しい」ということを言ってから、なにが難しいのかを説明するのが英語の作法なのです。
そこで用いられるのが形式主語のitです!
長い主語の部分を形式主語のitで置き換えてしまって、以下のように書き換えます。
It is difficult to solve this problem.
こうすることによって、主語と述語のバランスが良くなり、結論から言うことが出来るようになります。
「It is (OまたはC) to~」
で
「to以下のことがOまたはCである」
です。
形式主語の文は英作文では必要不可欠であるとともに、もっとも便利な構文でもあります。
「なんとかかんとかがなんとかかんとかするのは、ほにゃららだ。」
というような日本語を英訳しろと言われると、前半の”なんとかかんとか”の部分でつまづいてしまって手も足もでないということになりがちですが、
形式主語のitを用いれば、とりあえず”ほにゃらら”の部分を「it is ほにゃらら to」と書いて一歩前進することが出来ます!
英作文において形式主語のitが欠かせないことがわかってもらえたでしょうか?
それでは例題で練習してみましょう。
形式主語のitを用いる練習問題
<A>以下の文を形式主語itを用いた文に書き換えなさい。
(1)To stay up late every day is bad for a body.
(2) To prepare for the exam at once is necessary.
<B>以下の日本語を形式主語itを用いて英訳しなさい。
(1)彼を説得するのは簡単ではない。
(2)一時間でこの仕事を終わらせるのは私には不可能だ。
~解答~
<A>
(1)It is bad for a body to stay up late every day.
(2)It is necessary to prepare for the exam at once.
<B>
(1)It is difficult to persuade him.
(2)It is impossible for me to finish this work in a hour.
いかがだったでしょうか?
しっかり正解することが出来ましたか?
出来なかった人は何度も練習してばっちり形式主語を英作文で使えるようにしましょう。
私も受験生の頃は、とりあえず形式主語構文を使うようにしていました!
形式主語はアメリカ人の思考が如実に現れた構文です。
形式主語を自然に使いこなせるようになれば、なんだか英語が分かってきたような気分になれます。
形式主語のitを騙されたと思って、英作文でどんどん使ってみてください!
知らない間に英語が楽しくなってきているかもしれませんよ?