関係代名詞のwhatとは?特殊な訳し方と基本的な考え方を覚えよう!
関係代名詞の what は、他の関係代名詞とは印象が違ってきます。やや特殊なものなので、一度整理してみましょう!
原理としては他の関係代名詞と同様といえば同様ですが、最初に見るときにはやはりとまどうかと思います。
ここではそんな関係代名詞の what について説明していきます。
関係代名詞 what の訳し方
関係代名詞 what は、「~すること、~するもの」というように訳します。
例えば、what A + B なら、「A が B すること(するもの)。」となります。
以下の例文を見てみましょう。
I don’t know what I should do.
この文の what I should do の部分を見てみましょう。関係代名詞 what が使われています。
この訳し方は、「私がするべきこと」となります。
I should do の部分で、「私がするべき」という意味合いになり、その前に関係代名詞の what が登場することで、「~すること、~するもの」という訳になり、合わせて、「私がするべきこと」となります。
つまり、関係代名詞 what を用いた、I don’t know what I should do. という文は、「私は私がするべきことがわからない(知らない)」というようになります。
これを日本語として自然な訳にすると、「私はするべきことがわからない」や、「私は自分が何をすべきかがわからない」などのようになります。
このように、関係代名詞の what を用いた文は、「~すること、~するもの」という訳になります。
このような訳し方は、他の関係代名詞と印象が違うかもしれません。しかし、実はこの関係代名詞の what も、他の関係代名詞と原理としては同じなのです。それをこれから見ていきましょう。
what = the thing (things) whichになる
関係代名詞の what ですが、実は以下のような意味があります。
what = the thing (things) which
となります。
次の例文を見てみましょう。
What she says is true.
(彼女の言うことは本当です。)
という文ですが、ここでも関係代名詞 what が使われています。「~すること」という意味で、ここでは、what she says で「彼女の言うこと」となります。
それでは、これを what = the thing (things) which と置き換えてみましょう。
the thing which she says
です。
これは、目的格の関係代名詞の which です。
the thing (こと)が先行詞となり、その説明として、関係代名詞 which を使い、その後に she says という説明の部分を加え、「彼女が言うこと」という訳になります。
どうでしょうか。「~すること」という訳の関係代名詞 what と一緒です。
この関係代名詞 what は、もともとは the thing(things) which という形でした。この形は関係代名詞 which を使った形です。
つまり、関係代名詞 what も、原理としては他の関係代名詞と同じです。
先行詞があって、その説明をするという関係代名詞の基本は変わりません。
その the thing(things) which という部分の先行詞である the thing(things)が抜け、which が what に変わったということになります!
まとめ
いかがでしょうか。このように関係代名詞の what は、もともとは the thing(things) which という形でした。
そしてこれは先行詞があって関係代名詞の which があって、という関係代名詞でよく見かける形と同じです。
このことをまず覚えたうえで、関係代名詞の what を考えていきましょう!
以下に、例題を挙げておきます。
次の二つの文を、関係代名詞 what を使って一つの文にしてみましょう。
I know the thing.
I should do it.
<解答>
I know what I should do.
<補足説明>
まずは、the thing という部分に注目です。これがあるので、the thing which の形から考えましょう。そうすると次のようになります。
まず、I know the thing. で、「私はそのことを知っている。」となります。
次に、I should do it. で、「私はそれをすべきである。」となります。ここでの it は、上の文の I know the thing. の the thing のことを指します。
これらを一つの文にすると、「私は私のすべきであることを知っている。」となります。
「私は~ということを知っている」という文になるので、まず I know the thing をそのまま使います。
その the thing の説明として、関係代名詞 which を伴い、「私がすべき」という説明を加えます。
この部分が、I should do です。元の文は I should do it. ですが、ここでの it は、すでに the thing として前に登場しているため、この it を抜いて I should do だけを加えます。
そうすると以下の文になります。
I know the thing which I should do.
(私は私のすべきことを知っている。)
次に、この the thing which は、関係代名詞 what で置き換えが可能です。つまりこうなります。
I know what I should do.
(私は私のすべきことを知っている。)
そうすれば、最初に説明した関係代名詞 what の訳し方である、what A + B (A が B すること)という訳にもピッタリです。(what I should do で、「私がすべきこと」という訳)
このように、最初は the thing which で考えてみると便利です。