英語の助動詞の慣用表現はしっかり覚えよう!頻出のものをチェック!
英語の助動詞の慣用表現には、例えば cannot ~ too …(どんなに~してもしすぎることはない)などがあります。
もともとの助動詞の意味からは想像しづらいものが多いので、正確に覚える必要があります!
ここでは、そんな助動詞の頻出の慣用表現を見ていきます。
根気よく覚えていきましょう!
can に関連した慣用表現
助動詞 can に関連した慣用表現を見ていきます。
①cannot~too…
まず、冒頭でも述べた cannot ~ too …(どんなに~してもしすぎることはない)についてです。
You cannot be too careful when you drive a car.
(あなたは車を運転するとき、どんなに注意してもしすぎることはない。)
このようになります。
もう少し違和感をなくした訳にすると、
「車を運転するときは、いくら注意してもしすぎることはない。」
のような訳に、さらに意訳して、
「車を運転するときには、十分に注意をしなければならない。」
のような訳でも同じ意味になります。
使い方としては、cannot の後に be を入れ、too の後に形容詞を持ってくることで、「どんなに~してもしすぎることはない」とするパターンがよく見られます。
②cannot but+動詞の原形~
次に、cannot but+動詞の原形~(~せざるをえない)という表現についてです。
I cannot but laugh.
(私は笑わざるを得ない。)
これは、「私は笑わずにはいられない。」という意味で、他に、cannot help ~ing(~せずにはいられない)という形でも表現できます。
I cannot help laughing.
(私は笑わずにはいられない。)
となります。
いずれの文も意味は同じになります。
また、cannot but+動詞の原形~ は、cannot help but+動詞の原形~ と示すこともできます。
つまり、
I cannot but laugh.
I cannot help but laugh.
I cannot help laughing.
のいずれも、「私は笑わずにはいられない。」という同じ意味になります。
助動詞 can の慣用表現の書き換えの問題として出ることもあるため、おさえておきましょう!
may、might に関連した慣用表現
助動詞の may、might に関連した慣用表現を見ていきましょう。
①may well+動詞の原形~、might well+動詞の原形~
まず、may well+動詞の原形~ と、might well+動詞の原形~ についてです。
助動詞が may か might かの違いにより、若干ニュアンスが変わってきます。
まずは may well+動詞の原形~ からです。
「~するのももっともだ」、「たぶん~だろう」という意味です。
You may well be proud of your mother.
(あなたが母親を誇りに思うのももっともだ。)
may well の後には be という動詞の原形が続いてます。
これは、助動詞 may を使った慣用表現ですが、may well でまとめて一つの助動詞として考えると、助動詞の後ろには動詞の原形が続くという助動詞の原則通りになります。
このように覚えてみてもいいでしょう。
この、may well+動詞の原形~ という形ですが、助動詞 might を使用して might well+動詞の原形~ としても、「~するのももっともだ」、「たぶん~だろう」という意味になります。
しかし、might well にすると、may well よりも控えめな表現になります。
②may as well+動詞の原形~、might as well+動詞の原形~
次に、may as well+動詞の原形~ と、might as well+動詞の原形~ についてです。
これは、「~したほうがよい」「~してもよい」という意味では同じように使われます。
You may as well study English now.
You might as well study English now.
とすると、両者とも、
「あなたは今英語を勉強したほうがよい。」となりますが、これは、ニュアンスとしては、「他にすることがないのなら、今英語を勉強してもいいんじゃないか」のような意味合いになります。
「~してもよい」くらいのニュアンスになります。
このような場合では、may も might も同じように使われています。
違いがあるのは、次のような場合です。
You might as well take that train as walk.
という文なら、後ろに as+動詞の原形 をともなって、
「あなたは歩くくらいならあの電車に乗ったほうがよい。」
となります。
このような、「…するくらいなら~したほうがよい」という意味では、通例では may ではなく might を使用します。
微妙なニュアンスの違いですが、おさえておくと便利です!
would に関連した慣用表現
最後に、助動詞 would を使用した慣用表現について見ていきましょう。
①would rather+動詞の原形~ than+動詞の原形…
まずは、
would rather+動詞の原形~ than+動詞の原形…
という形です。意味は、「…するよりはむしろ~したい」となります。
助動詞 would を使ったこの慣用表現ですが、後ろに than をともなって使用する場合が多いです。
他の助動詞の慣用表現と比べるとちょっとややこしいですが、以下に例文を見ていきましょう。
I would rather walk than run.
(私は走るよりむしろ歩きたい。)
ます、would rather の後には動詞の原形が続きます。
これは、would rather で一つの助動詞と考えると、助動詞の後に動詞の原形を続けるという助動詞の原則通りになるので、覚えやすくなります。
上記の例文でも、would rather の後には walk という動詞の原形が続いています。
さらに比較の対象として、than+動詞の原形 というまとまりをつけることで、「…するよりはむしろ~したい」という意味になります。
ちなみに、後ろに than+動詞の原形 というまとまりがなくても、「むしろ~したい」という意味だけで通じることもあります。
would rather のみで「むしろ~したい」という意味として使えます。
I would rather walk.
という文でも、「私はむしろ歩きたい。」となります。
何か比較対象を一緒に述べたいときには、than+動詞の原形 というまとまりをつけて、「…するよりはむしろ~したい」という意味にします。
②would like to+動詞の原形~
次に、would like to+動詞の原形~(~したい)についてです。
これも、would like to で一つの助動詞と考えると、その後に動詞の原形を続けるという助動詞の原則が成り立ちます。
以下のような場合です。
I would like to play the guitar.
(私はギターを弾きたい。)
would like to の後には、play という動詞の原形が続いていますね。
まとめ
以上、助動詞の慣用表現について、主要なものをざっとまとめてみました。
これらの助動詞の慣用表現はとにかく意味を正確におさえておかなければなりません!
例文などからイメージを持ち、正確に訳せることが大事です。
最初は根気がいるかもしれませんが、ここは正確にしておきましょう!
以下に例文を出しておきます。訳に注意しながら見ておいてください。
以下の英文を訳してみましょう。
(1) I cannot but laugh at his jokes.
(2) You cannot be too careful.
(3) You might as well throw your money away as lend it to him.
(4) You may well study hard.
(5) I would like to go shopping.
(6) I would rather play the piano than play the guitar.
<訳>
(1) 私は彼の冗談に笑わずにはいられない。
(2) あなたはどんなに注意してもしすぎることはない。
(3) あなたは彼にお金を貸すくらいならそれを捨てたほうがいい。
(4) あなたが一生懸命勉強するのももっともだ。
(5) 私は買い物に行きたいです。
(6) 私はギターを弾くよりもむしろピアノを弾きたい。