五品江戸廻送令の覚え方はゴロで決まり! 目的は江戸に物資を通すこと!?
今回は、五品江戸廻送令についてお話します!
みなさんはこの、五品江戸廻送令という法案をご存知でしょうか?
この五品江戸廻送令は、決められた五品を江戸経由で流通させなければいけないという法案です。
知らない、もしくは知っているけれど何のためにこの五品江戸廻送令は作られたのか分からないあなたに、まずは五品江戸廻送令が作られることとなった1860年辺りの時代背景について説明させていただきます。
≪五品江戸廻送令が出るまで≫
あなたは在郷商人です。
外国との貿易が始まるまではあなたは、江戸の商人に彼らの言い値で売っていました。
もちろん江戸の商人は安い値段を吹っかけてきます。しかし江戸では株仲間などが独占販売をするため、買値を一律にしていたため、なかなか安くは売れませんでした。
そこに、外国が登場します。彼らは言い値であなたたちの商品を買ってくれます。
そんな都合のいい買い手が横浜に現れたら、あなたたちはどうしますか?
もちろん横浜に売りに行きますよね。
そんなこんなであなたたちは江戸に行かずに直接横浜へ商品を売りに行くようになりました。
すると、商品が流れてこなくなった江戸は、品不足と物価上昇に苦しむようになりました。
そこで困った江戸幕府が1860年に出したのがご存じ、五品江戸廻送令というわけなんです。
≪五品江戸廻送令のその後≫
しかし自由貿易という約束を取り交わした外国の国々が黙っているわけがありません。
あなたたちと一緒に反対して、この五品江戸廻送令は失敗に終わってしまいます。
つまり五品江戸廻送令は、人の邪心が生んだ失策であったわけなのです。
- 雑穀・水油・ろう・呉服・生糸は必ず江戸を通って開港場へ
- 在郷商人や列国の反対で失敗
≪ゴロで覚える五品江戸廻送令≫
(一応五品江戸廻送令の有名なゴロは掲載しますが、一番必要なのは理解です。ゴロに頼りすぎないように気を付けましょう。)
老齢の/老後は/雑炊(ぞうすい)が良(いー)と/の誤解
(1860年)(蠟(ろう)・呉服(ごふく))(雑穀(ざっこく)・水油(みずあぶら)・糸)(五品江戸廻送令)
五品江戸廻送令の五品目はこれでばっちりですね!
では練習問題に入ります。
〔問題〕五品江戸廻送令で五品目にない品の組み合わせははどれ
a.ろう b.綿 c.雑穀 d.鰯
1.aとb 2.aとc 3.bとc 4.bとd
これで五品江戸廻送令の説明は終わります。
五品江戸廻送令マスターになれたでしょうか?
これからも勉強頑張ってください。