現在完了「経験」の用法を例文で! 疑問文と否定文の作り方も重要ポイントです!
現在完了は全部で3つの意味を持っています。「継続」、「完了」、そして、今回紹介する「経験」です。「~したことがある」という「経験」を表す現在完了のことですね。受験英語において、「経験」の現在完了を含め完了形は広く問われる部分ですので、このすべてをきっちりおさえておく必要があります。でも、肩の荷を下ろしてくださいね。覚えることがたくさんあるだけで、ひとつひとつはそれほど難しくないんです!それではさっそく、現在完了の「経験」の用法について紹介していきます。
現在完了の「経験」用法
基本的には、現在完了の「経験」用法では文字通り「(今まで)~したことがある」ということを表しています。形は通常の現在完了形と同じく、have(has)+過去分詞になります。下の文を見てください。
I have stayed in Canada.
「私はカナダに滞在している。」とも「私はカナダに滞在したことがある。」とも解釈することができるんですよね。これは「継続」を表す文ではあるんですが、このままだと、「継続」か「経験」かの区別がつかないんです。なので、これらをはっきりさせるためのワードや言い回しが必要になってくるんですね。これらについて解説していきたいと思います。
【before】
I have played tennis before. (私は以前テニスをしたことがある。)
「以前」の意味を持つbeforeを加えることで「経験」のニュアンスを強調します。
【回数】
She has met them once. (彼女は彼らに2度会ったことがある。)
They have met her three times.(彼らは彼女に3度会ったことがある。)
回数を明確に示すことによって「経験」であることをはっきりさせます。一回目ならonce、二回目ならtwice、三回目以降はthree timesのように「…times」の形で表します。「何度も」を表すときはmany timesと言うことができます。
現在完了「経験」の疑問と否定
疑問形や否定形でも、他の「完了」や「継続」との区別に使うことのできるキーワードが存在します。
How many times have you talked with her?(あなたは彼女と何回話したことがありますか。)
回数を訊ねることで「今までの経験」についての質問であることを明確にしています。
Have you ever seen it before? (あなたは今までにそれを見たことがありますか。)
I have never seen the picture.
「今まで、これまでに」といった意味をもつeverを加えることで、「今までどうであったか」について尋ねているということを明確にすることができます。ちなみに、everの否定形はneverになります。
まとめ
「継続」、「完了」、そして「経験」と、3つの用法を持つ現在完了形ですが、ちょっとしたキーワードに注意すれば、簡単に「経験」用法を見分けることができるんですね。それでは、今回のおさらいをしていきましょう。
~現在完了形「経験」用法の見分けるキーワード~
【通常の文の場合】
「以前に」という意味を持つbefore
once twice three timesといった回数を表すもの
【疑問、否定文の場合】
経験の回数を尋ねる How many times~?
「今までに~」を表すever、否定形のnever
確認問題
次の和訳になるように、()中に適切な英単語を入れなさい。(答えは下の方にあります。)
1. 私は以前彼女に会ったことがあります。
I have met her ( ).
2. 今までに何回アメリカに行ったことがありますか。
( )( )( ) have you been to US?
(1)before
(2) how many times