bothとeitherとneitherの違い|英語勉強法
both と either と neither はちょっと複雑ですが、both A and B(AとBの両方)などの相関的表現と、部分否定や完全否定などの否定表現とに分けて整理することが大事です!
ここではそんな both、either、neither の重要なポイントを整理していきます。
both と either と neither の整理のコツ
both と either と neither の整理をするには、
both A and B や、either A or B、neither A nor B という相関的表現と、
否定文で both を使うことで(どちらも~というわけではない)という部分否定になるということ、
否定文で either を使うことで(どちらも~ない)という全体否定になること、さらにこの not either は neither になるということ
というように整理することが大事です。
つまり、相関的表現なのか、それとも部分否定や全体否定になるのかということで整理することが効果的です。
全体的に、both も either も neither も、このあたりの整理がうまくいかずに苦手意識を持ってしまうことが多いので、まずは丁寧に整理してみましょう。
相関的表現について
それではまず、
both A and B(A も B も)
either A or B(A か B のどちらか)
neither A nor B(A も B も…ない)
についてです。
例文を見てみましょう。
This book is both interesting and useful.
(この本は面白くてさらに役に立つ。)
この例文では、both interesting and useful ということで、both A and B という表現になっています。
このように、both A and B というのは、「A だけでなく B も」のように訳すこともできます。
Either Tom or Mary can speak English.
(トムとメアリーのどちらかが英語を話すことができる。)
この例文では、either Tom or Mary ということで、either A or B という表現になっています。「A か B のどちらか」という表現です。
Neither Tom or Mary can speak English.
(トムもメアリーも英語を話すことができない。)
この例文では、neither Tom nor Mary ということで、neither A nor B という表現になっています。
ここでの注意点は、neither A nor B というのは、もともと「A も B もどちらも~ない」という否定の意味が含まれているため、neither A nor B の文には not はつきません。
not をつけなくても、neither A nor B ですでに否定の意味があるからです。
Neither Tom nor Mary is not ~ などのようにはならないので注意です。
また、上記の both A and B、either A or B、neither A nor B が主語になる場合、注意点があります。
both A and B が主語になるときは、一般的には複数扱いをします。
しかし、either A or B と neither A nor B が主語になる場合は、原則として B に合わせます。
つまり、
Neither Tom nor Mary is here.
(トムもメアリーもここにはいない。)
なら、複数扱いにはせずに Mary に合わせて単数扱いとします。
ですので、この例文では複数扱いで are を使うことをせず、単数扱いで is を使っています。
否定表現について
次に、否定表現についてです。
これも例文を見てみましょう。
まずは both からです。
Both of them are not polite.
(彼らのどちらもが礼儀正しいわけではない。)
このように、not で否定文にすると、どちらも~というわけではないという部分否定となります。
次に、either です。
I didn’t know either of them.
(私は彼らを両方とも知らなかった。)
このように、not で否定文にすると、どちらも~ないという全体否定になります。
また、この場合の not と either は、neither で置き換えが可能です。
I knew neither of them.
(私は彼らを両方とも知らなかった。)
ここでも、neither がある場合には not は入らないことに注意です。
もともと、not と either の意味がまとまって neither となるため、not という否定の意味が neither に含まれています。
ですので、neither があるなら、さらに not をつけることはしません。
ここには注意しておきましょう。
また、ここでは部分否定と完全否定の理解が大事になります。
部分否定と完全否定の違いって何?まずは簡単な例からおさえてみよう!
も参照してみて下さい。
まとめ
以上、both、either、neither についてざっと整理してみました。
相関的表現のときと、否定表現のときとで分けて考えてみると効果的です!
まずはしっかりと整理してみて下さい。