助動詞ought toの意味を簡単に解説|英語勉強法
助動詞の ought to は、「~すべきである」という義務の意味をよく見かけると思います。
しかし、この ought to は他にも「~のはずだ」という推量の意味でも使われます!
そんな助動詞の ought to ですが、義務の意味か推量の意味かを見分けることが大事です!
例文もふまえて見ていきましょう。
義務の意味
助動詞 ought to には、「~すべきである」という義務の意味があります。
以下の例文で考えてみましょう。
You ought to study English.
(あなたは英語を勉強すべきである。)
となります。助動詞の ought to の後には、study という動詞の原形が来ていますね。
助動詞の後には動詞の原形が続きます。
この原則は ought to を使うときでも同じです。
この ought to ですが、「~すべきである」という義務の意味には、「~しなければならない」といった強い意味合いではなく、「~すべきである」とか、「~して当然だ」といった意味合いになります。
他にもいくつか例文を見てみましょう。
You ought to go there.
(あなたはそこに行くべきだ。)
He ought to study now.
(彼は今勉強するべきだ。)
You ought to read this book.
(あなたはこの本を読むべきだ。)
どうでしょうか。
ここで使われる助動詞の ought to は、どれも「~しなければならない」というような強い意味合いの義務ではなく、「~するべきだ」という義務になります。
次に、否定文についてです。
You ought not to go there.
(あなたはそこに行くべきではない。)
助動詞 ought to の否定文は、to の前に not をつけます。
ここが他の助動詞と区別しなければならない点です。
ought to は、助動詞 should で置き換えができますが、should の否定文では should という助動詞の後に not をつけて should not とします。
ought to のときは、ought to の後に not をつけるのではなく、to の前に not を入れます。
次に、疑問文です。
Ought he to read this book?
なら、「彼はこの本を読むべきですか。」という疑問文になります。
これは、
He ought to read this book.
(彼はこの本を読むべきである。)
という文の、ought to の ought だけを主語の前に移動し、最後にクエスチョンマークをつけて疑問文としたものです。
この疑問文の作り方も should などの助動詞とは違うものになります。
推量の意味
次に、助動詞 ought to の、推量の意味を考えてみましょう。
「~のはずだ」という意味になります。
例文を見てみましょう。
She ought to be home now.
(彼女は今家にいるはずだ。)
このときも、助動詞の ought to の後には、be という動詞の原形が来ていますね。
この場合の ought to は、「~のはずだ」という訳をします。
強い確信、高い可能性を表す推量の表現となります。
また、この ought to を推量の意味で使うときの注意点ですが、否定として「~のはずがない」としたいときは、cannot を使用します。
ought not to とはしません。
「~だろうか」と疑問にするときも、Can~? を使って「いったい~だろうか」のような意味になります。
まとめ
以上が助動詞の ought to の基本的な考え方になります。
また、この ought to は、助動詞の should に置き換えることもできます。これもおさえておきましょう。
また、ought to を義務の意味で使うとき、否定文と疑問文の形が should などとはちょっと違うので注意です。
義務の意味で使う ought to も、否定文と疑問文はあまり使われないようですが、書き換え問題などでミスをしないためにも、これは覚えておきましょう。
まずは ought to が使われる文が「義務」なのか「推量」なのかを考えることが大事です。
それでは、以下に訳の問題を出してみます。
(1) Mary ought to study now.
(2) Mary ought to be home now.
<訳>
(1) メアリーは今勉強をするべきだ。(義務)
(2) メアリーは今家にいるはずだ。(推量)