現在完了形と過去形の何が違うのか?意味?|英語勉強法
現在完了形は、英語の時制の勉強の中でも重要な論点になります。
現在完了形は時制の基本分野であることには間違いないですが、過去形との違いがいまいちわからない…といったこともあるかと思います。
ここではそんな現在完了形について、過去形との違いをもとに整理していきます!
現在完了形と過去形の違いとは?
まず、両者の例文を見てみましょう。
最初は過去形からです。
I played soccer yesterday.
(私は昨日サッカーをした。)
これは過去形の文になります。
簡単な例文ですが、時制の基本を勉強するときは、最初は簡単な英文からでいいのでポイントを正確におさえることが大事です。
I played soccer yesterday.
(私は昨日サッカーをした。)
というのは、yesterday(昨日)というように、過去のある時点が示されています。
過去形の文というのは、過去のある時点で起きたことを示しますが、このために、過去のある時点を文の中で表現します。
上記の例文でいえば、yesterday(昨日)が過去のある時点を示す言葉です。
この、「私は昨日サッカーをした」という過去形の文は、「昨日」という過去のある時点でサッカーをしたことは示されていますが、それ以外の時点ではどうだったかということが全く示されていません。
過去形の文からは、「過去のある時点」でのことはわかりますが、それよりも前のことや現在のこと、未来のことなどはわかりません。
I played soccer yesterday.
(私は昨日サッカーをした。)
という過去形の文は、
「昨日」という過去のある時点よりもさらに前、例えば「一昨日」はどうだったのかは書かれていません。
また、「昨日」よりも後、「現在」ではどうなのかということや、「未来」ではどうなる予定なのか、といったことも示されていません。
このように、過去形の文というのは過去のある時点のみの話になります。
まずはこのことを念頭に置いておきましょう!
次に、現在完了形の例文です。
I have lived in Tokyo for five years.
(私は東京に五年間住んでいる。)
これは、現在完了形の継続の文になります。
この例文をもとに現在完了形について考えてみましょう。
「東京に五年間住んでいる」ということをもっと詳しく考えてみます。
「五年間住んでいる」というのは、五年前という過去があり、そこから現在まで、ずっと住んでいるということになります。
つまり、五年前という過去のある時点だけの話ではありません。
もちろん現在のみの話でもありません。
「五年前から今まで」住んでいる、ということになります。
これが現在完了形の特徴です。
過去形の例文を出してみます。
I lived in Tokyo five years ago.
(私は五年前、東京に住んでいた。)
どうでしょうか。こちらは過去形の文なので、過去のある時点だけの話になります。
「五年前」という過去のある時点で東京に住んでいたという話であり、現在のことは全く示されていません。
過去のある時点以外の話は登場しません。
それに比べ、
I have lived in Tokyo for five years.
(私は東京に五年間住んでいる。)
という現在完了形の文は、「五年前から今までの五年間」東京に住んでいるということであり、過去から現在までの話になっています。
過去のある時点だけでなく、そこから現在までの話として、「五年間住んでいる」ということになります。
現在完了形と過去形には、以上のような違いが見られます。
過去形は過去のある時点のみの話であるのに対し、現在完了形は過去の時点だけでなく、そこから現在へつながることとして示されるという違いがあります。
それでは、過去形と現在完了形の違いにもっと慣れるため、いくつか例文を見ていきましょう。
現在完了形と過去形の例文
現在完了形と過去形の違いをさらにつかむため、いくつか例文を挙げていきます。
現在完了形は、「継続」、「経験」、「完了・結果」という意味に大きく分けることができます。
先ほどの例文の、
I have lived in Tokyo for five years.
(私は東京に五年間住んでいる。)
は、継続を示しています。
「ずっと~している」という意味になり、継続した状態を示しています。
次に、
I have already finished my homework.
(私はすでに宿題を終えました。)
という例文はどうでしょうか。
これも現在完了形の文です。
これは、完了・結果を示しています。
宿題を始めたという過去の時点から、現在までの間に宿題が終わったということを示しています。
これは、今現在では宿題は終えられているため、過去形の文のような印象を受けるかもしれませんが、過去形の文とは明確な違いがあります。これはれっきとした現在完了形の文です。
過去形が過去のある時点のみを示すのに比べ、上記の例文は、「宿題が終わってから今に至る」という状態を示します。
つまり、宿題は確かに過去に終えられたものでも、宿題が完了して終わったという結果が、今に至って示されていることになり、宿題が終わったという過去のある時点のみの話ではないのです。
宿題を終えた結果として今現在の状態があるということを示しているので、過去のある時点のみの話ではなく、現在へつながる話として示されていることになります。
これはれっきとした現在完了形の文です。
これに対し、過去形の例文を見てみましょう。
I finished my homework three hours ago.
(私は三時間前に宿題を終わらせた。)
これは、三時間前という過去のある時点のみの話になります。
三時間前という過去のある時点で、宿題を「終わらせた」という状態を示します。
現在のことは全く触れられていません。
これは過去のある時点のみの話であり、過去形の文になります。
先ほどの現在完了形の例文の
I have already finished my homework.
(私はすでに宿題を終えました。)
というのは、確かに過去に宿題を終えたという話ですが、終えた結果として今はするべき宿題がないということを示しているため、過去から現在へつながることを示すことになり、現在完了形の文になります。
それに比べ、
I finished my homework three hours ago.
(私は三時間前に宿題を終わらせた。)
というのは、単に三時間前という過去のある時点のみの話として「宿題を終えた」という状態が示されるのみで、現在のことは全く話題になっていません。これは過去形の文です。
次の例文です。
He has gone to school.
(彼は学校へ行ってしまった。)
これは現在完了形の文で、完了を示しています。
「学校へ行った」というのは確かに過去の動作ですが、この「学校へ行ってしまった」という表現は、学校へ行ってしまったので今ここにはいないということを示します。
学校へ行ったという過去のある時点のみの話ではなく、「学校へ行ったということの結果として、今はここにいない」というように、今現在の話も含まれます。
つまり、これは現在完了形の文になります。
これに比べ、
He went to school three hours ago.
(彼は三時間前に学校へ行きました。)
というような過去形の文なら、三時間前という過去のある時点に学校へ向かったということしか示されていません。
これは今現在の話はいっさい示されずに、ただ単に過去に学校へ行ったということしかわかりません。
これは過去形の文になります。
もう一つづつ、現在完了形と過去形の例文を見てみましょう。
まずは現在完了形の例文です。
I have been to Tokyo twice.
(私は東京に二度行ったことがある。)
これは、最初に東京に行ったという過去があり、そこから現在までの話として、東京に二度行ったことがあるということを示しています。
つまり、「東京に行った」という過去だけの話ではなく、現在までの話として、「現在までに」東京に二度行ったことがあるということになります。
これは現在完了形の経験を示します。
現在完了形の経験は、「~したことがある」という意味になりますが、これは「現在までに~したことがある」というニュアンスになるので、現在完了形として示されます。
上記の例文の have been to というのは、「~に行ったことがある」という意味として使われます。
次に過去形の例文です。
I went to Tokyo three years ago.
(私は三年前に東京に行った。)
これは、三年前という過去のある時点だけの話として、「東京に行った」という過去の動作が示されます。
ここでは現在の話は全く触れられていません。
先ほどの現在完了形の例文のように、「現在までに~したことがある」というような意味にはならないのです。
過去のある時点だけの話となり、これは過去形の文になります。
まとめ
いかがでしょうか。
以上、現在完了形と過去形の違いについてざっとまとめてみました。
最初は、過去のある時点だけの話なのか、それが現在につながることとして示されているのか、ということを意識して違いをおさえてみましょう!
上記に挙げた例文などのように、最初は簡単な英文からでいいので、両者の違いを意識してみてください。