二次関数の放物線を平行移動させる方法とは!|数学勉強法
1.放物線を表す式の基本形を覚えよう
◆ ◆
◆ 頂点の座標 ◆
はい、ここで暗記すべきはこれだけです。
暗記というより、問題の数をこなしてるうちに、自然に覚えましたというのが理想ですね。
2.基本形で表された放物線を平行移動させよう
例題1)放物線 を軸の正方向に 、軸の正方向に 移動させましょう。
解き方)
手順1:放物線の頂点と形を確認
‘ と
を比較すれば 頂点が であることは明白ですね。
ちなみに となりますが、この は放物線の形を表します。
《注目》 の前は「-」になっています!「+」になっている場合は、頂点の座標は負の値になるので気をつけましょう。
例えば、放物線 の場合、頂点の座標は となります。
手順2:放物線の頂点を移動させる
頂点 を 軸の正方向に 、軸の正方向に 移動させると、
つまり、移動後の放物線の頂点は であることがわかりました。
手順3:基本形の式にあてはめる
については、放物線を平行移動させるのに、形を変えてはいけませんので、もとの式通り となります。
解答)
《注意》代入する が負の数なら、 のうしろは「プラス」になります。代入時の符号には気を付けてください。
3.解答パターンを習得しよう
① 軸の正負どちら方向への移動か?
② の前の符号は正しいか?
以上の2点に気をつければ、ケアレスミスを防げます。
例題2)放物線 を 軸正方向に 、軸負方向に 移動させましょう。
解答例)
頂点は
頂点を移動させると
ゆえに解答は
練習問題)
(1) 放物線 を 軸正方向に 、軸正方向に 移動させましょう。
(2) 放物線 を 軸負方向に 、軸正方向に 移動させましょう。
(3) 放物線 を 軸正方向に 、軸正方向に 移動させましょう。
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解答)
(1)
(2)
(3)
最後に、 のように式を展開する必要があることが多いと思いますので、どのような形で答えなければならないのか、問題文をよく確認して解答を書いてくださいね。
式変形については、こちらを参照してください。