五榜の掲示と五箇条の御誓文の違いとは一体!|日本史勉強法
1.「五榜の掲示ってなに?」
今回は五榜の掲示についてすごく簡単にまとめます。「ごぼうのけいじ」と読みます。
これは五箇条の御誓文との混同しやすく入試頻度も高いですから必ず覚えて下さい。
みんな知ってますからここで落とすのはもったいないです。
それでは、まとめていきます。
1.五倫道徳遵守
五倫の道徳の尊守をすること。そして殺人・放火・強盗を禁止しています。
五倫とは、君臣(天皇や上司、上の立場の人)・父子・長幼(年配者と小さい子)・夫婦・朋友のことです。
難しく考えずに、上には従い、親を大切にし、年配者や小さいな子供は守り、親を敬い、夫婦仲良く、友を大切にってことです(笑)
どうですか?今もほとんど一緒じゃないでしょうか?
2.徒党・強訴・逃散禁止
これは群れるな!群れると国にとって怖い!だからだめだ!ってことです。
江戸時代と同じです。
3.切支丹・邪宗門厳禁
これはキリスト教はダメだよってことです!過去にもいろいろと問題が有りましたからね。徒党を組みやすいですしね。
しかしこれは諸外国から批判を受け1873年に廃止されました。
4.万国公法履行
これはわかりにくいんですけど、要するに外国人への暴行はだめですよってことです。
暴行とは、攘夷のことを言います。
攘夷とは、外国人を実力行使でいなくさせようって意味です。
5.郷村脱走禁止
罪を犯して逃げることを禁止しています。
まぁこれも今では当たり前なんですけどね(笑)
こうやってみると、この頃の決め事って今にも息づいてますよね!
簡単に5つを言うと、道徳を守れ、一揆をするな、邪教を信じるな、国際法を守れ、故郷を捨てるな
これだけです。簡単でしょ?まとめてみると。こんなところで時間を割くのはもったいないのでささっと覚えちゃいましょう。
2.「五榜の掲示の伝達手段は、古くからある・・・」
さて、当時はまだ、印刷技術などが低かったために新聞や雑誌というわけには行きませんでした。
ではどうたって伝えていったかというと、江戸時代からある「高札」というやり方です。
「高札」は、地面に棒を立ててその上に板をつけて公布するやり方です。当時はこれが一般的でした。
しかし、この後は、印刷技術が飛躍的に伸びていき、これが最後の高札となりました。
3.「五箇条の御誓文との違いは?」
ここが一番引っ掛けられやすいのでしっかり覚えて下さい。
違いはとっても簡単。
五箇条の御誓文は行動目標で、公家や大名に向けてのもの
五榜の掲示は民衆に向けた命令
これだけです。
ちなみに、五箇条の御誓文は3月14日に発令され、五榜の掲示はその翌日の3月15日に発布されています。
五箇条の御誓文は「ホワイトデー」、五榜の掲示はその翌日です。
五箇条の御誓文の内容を簡単に書いておきます。
1.国のことを話し合おう
2.団結して国を動かそう
3.怠けず頑張り通そう
4.旧弊を打破しよう
5.世界から学ぼう
これだけです。
経営理念みたいなものですね。
頑張ろう!ってやつです(笑9
いかがでしたでしょうか?
日本史はあまり深く考えずに大局を捉えることが大事な科目です。
その中で必要な用語を覚えていけばいいんです。
歴史を楽しみましょう!