勉強法 主節と従属節の違いを覚えて長文を攻略しよう!|英語勉強法

主節と従属節の違いを覚えて長文を攻略しよう!|英語勉強法

こんにちは。塾講師めるです。

今回は「主節と従属節」について説明していきます!

ちょっと長めの話になりますが, 例文を実際に書きながら一緒に考えてみてください。

最後にポイントをまとめておくので, こんがらがってしまった人はそこだけでもしっかり覚えましょう!

 

0)そもそも「節」って何だっけ?

英語には「語」「句」「節」というまとまりがありましたね。

簡単におさらいしてみましょう。

「語」:ひとつひとつの単語

「句」:2語以上のまとまりで,S+V~を含まない(例:in the parkなど)

「節」:2語以上のまとまりで,S+V~を含む(例:I like playing soccerなど)

つまり,「節」=「S+V~の意味のまとまり」というわけです。

 

1)主節と従属節って何なの?

さて,ここからが本題の「主節」と「従属節」の話です。

教科書や参考書の内容をざっくりまとめると,こんな感じです。

「主節」 :文のメイン(中心)になるS+V~のまとまり

「従属節」:おまけの情報を表したり,文の一部になったりするS+V~のまとまり

 

特に「従属節」の説明については,よくわからない方も多いと思います。

実は,従属節には3種類あるんです。

タイプが違うので,当然その使われ方,見分け方も変わってきます。

もう少し詳しく見ていきましょう。

 

2)従属節・その1(副詞節)

ちょっと例文を挙げてみます。

まずは「節」,つまりS+V~に注目してみましょう。

She was surprised when she heard the news of the accident. (その事故の知らせを聞いたとき,彼女は驚いた)

この例文には2つの「節」がありますね。それぞれ分けてみましょうか。

a)She was surprised(彼女は驚いた

b)when she heard the news of the accident(彼女がその事故の知らせを聞いたとき)

どちらが主節で,どちらが従属節でしょうか?

 

この場合,「片方の節を省略してみる」と簡単に判断できます。

a)を省略して例文を訳してみると,

「彼女がその事故の知らせを聞いたとき,……」となってしまい, 文章として意味がわからなくなってしまいます。

ですが,b)を省略して例文を訳してみると,

「彼女は驚いた」となり,とりあえず意味は通じますよね。

今回,b)は「彼女はいつ驚いたのか」という「時」について, おまけの情報を追加していたことになります。

極端に言ってしまえば,「あってもなくても構わない」部分なんです。

つまり,文を作る上で欠かせない a)が主節となり, 追加でおまけの情報を与えている b)が従属節となるわけですね。

 

b)のように,時」「条件」「理由」「目的」などの,

おまけの情報を与える従属節は,文法用語では「副詞節」と呼ばれます

副詞節の特徴は「省略しても文が成り立つ」ことです。

 

3)従属節・その2(名詞節)

これも例文を挙げて考えてみましょう。 さっきと同様に,「節」に注目してくださいね。

I don’t know when her birthday is.(私は彼女の誕生日がいつなのか知らない)

この例文にも2つの「節」がありますね。分けるとこんな感じです。

a)I don’t know(私は…を知らない)

b)when her birthday is(彼女の誕生日がいつなのか)

 

残念ながら,さっきの「片方の節を省略してみる」やり方は,今回は使えません。

a)b)どちらも,片方だけでは文章が成り立たないからです。

そんなときは,文全体の「S,V,O,C」を確かめてみてください。 今回の場合,こんな感じに分けられると思います。

S(主語) :I

V(動詞) :don’t know

O(目的語):when her birthday is

こうして分けてみると,a)は主語と動詞にまたがっているので, この文の主節であると判断することができます。

b)の節は,文全体で見るとそれ自体が大きなまとまりになって, 文の目的語になっていることがわかりますね。

 

今回のb)のように,S+V~が大きな意味のまとまりとなって,

文全体の主語や目的語,補語を作っている従属節は「名詞節」と呼ばれます。

名詞節は「英文のS,V,O,Cを確かめる」ことで見つけられます。

 

4)従属節・その3(形容詞節)

これはある意味とてもわかりやすいと思います。

ずばり「関係代名詞や関係副詞に続くS+V~」のことですね。 これも例文を挙げてみましょう。

This is the watch (which) my father gave me.(これは父が私にくれた時計だ)

ここでも2つの節がありますね。実際に分けてみましょう。

a)This is the watch(これは時計だ)

b)(which) my father gave me(私の父が私にくれた)

 

b)には皆さんお馴染みの関係代名詞whichが使われていますね。

つまり,今回は a)が主節で,b)が従属節というわけです。

いちおう文法的に説明すると,ここでの b)のS+V~は,

a)にあるthe watch(時計)という名詞について説明しているわけです。

副詞節と同じように,おまけの情報を追加しているんですね。

 

ちなみに,関係代名詞や関係副詞のほかにも,

接続詞のbefore(~する前に)やafter(~した後に)も, このタイプの従属節を作ることができます。

「従属節マスターを目指したい!」という方は覚えておいてくださいね。

 

5)まとめ

いかがでしたか?今回のポイントは以下の通りです。

 

主節 =文のメインとなるS+V~

従属節=全部で3種類  

 ・副詞節 =「時」「理由」などのおまけの情報を与えるS+V~

       →省略しても意味が通じる

 ・名詞節 =ひとつのまとまりとしてS,O,CになるS+V~

       →文全体のS,V,O,Cを確かめてみる

 ・形容詞節名詞についておまけの情報を与えるS+V~

       →関係代名詞・関係副詞(+before after)に続くS+V~

 

一文一文が長くて複雑な英語の長文を理解するためには,

主節と従属節をきちんと見分けられるようにする必要があります。

特に国公立大学や中堅以上の私立大学を志望している場合, ここができると和訳や要約問題の正答率がグッと上がります。

そのためにも,今から主節や従属節を意識して読む癖をつけておきましょう!