大航海時代をヨーロッパとアジアの観点から解説|世界史勉強法
大航海時代が始まった理由として、
・キリスト教をさらに布教すること
・イスラーム商人を通じずにアジアと貿易をすること
が挙げられます。
アジア、特にインドとの東方貿易で得られる香辛料はとても価値がありましたが、
インドとヨーロッパの間にはオスマン帝国やマムルーク朝があり高く交換されていたため、イスラーム商人を介さずに貿易することはとても魅了的なことだったと思われます。
そしてポルトガルはアジア方面に、スペインは新大陸に勢力を拡大しました。
その結果、遠く離れた地域どうしの交流はこれまでよりもうんと盛んになり、その中心がヨーロッパによるものだったため、
ヨーロッパに主導権のある世界の一体化が進んだのです。
それまで明の鄭和による南海遠征などもあったのですが、永楽帝の死後に明は南海遠征を取りやめ、その後大航海時代が始まったので、
ちょうど15世紀ころから、ヨーロッパがアジアに進出する時代になったとも言えます。