勉強法 仮定法でifを使わない用法をチェックしよう!|英語勉強法

仮定法でifを使わない用法をチェックしよう!|英語勉強法

 

 ~和訳で気をつけてほしいもの~

英作文ではあまり使わないないかもしれないけど、英文に出てきたらちゃんと仮定法だと見抜いて訳してほしいものです。

 

①倒置

動詞を主語の前に倒置するパターンです。

しばしば書き換え問題で見かけるので、まずifを使った文章を書いた上で、倒置によってifを省略した形を書いて見たいと思います。

If I were a birdI would fly to you.

→Were I a birdI would fly to you.

(もしも私が鳥だったら、あなたのところへ飛んでいけるのに)

 

条件の部分が疑問文のような形になります。

もしこれを知らなければ、英文の中で出てきたときに混乱してしまいますよね。

文法問題の選択肢などでも出題されることが多いので、書き換えが出来るようにしておいてください。

 

②主語(節)や副詞(節)が条件になっている

副詞節が条件になっているというのは、冒頭の例に挙げたものです。

“A year ago”が条件になっていましたよね。

なかなか自分で作文に用いるのは難しいと思います。仮定法過去完了なので“would have”になっているところもポイントです。

 

主語が条件になるというのはどういう場合でしょうか?

ちょっと例を出してみますが、なかなかこれが仮定法だとは気付けないと思います。

ここで知っておくとお得ですね!

My English teacher would translate this English sentence into Japanese easily.

(私の英語教師だったら、この英文を簡単に理解できるだろう)

 

難しい英文が出てきたときに、みんな思ってしまうことではないでしょうか?

隣に先生がいてくれたらなぁ、辞書でちょっと調べられたらなぁと。

「テストは誰でも一人一人きり、私の愛も私の苦しみも誰もわかってくれない」ので、頑張って勉強しないといけません。

さて、主語の“My English teacher”が条件になっているということがわかっていただけたでしょうか?

wouldがあるので、察しのいい人は気付けるかもしれませんが、なかなか厳しいですよね。

この例文ごと頭に入れておいて、このように主語を条件のようにして訳すようにしてください。

 

③不定詞(句)

To hear her speak Chineseyou would take her for Chinese.

(彼女が中国語を話しているのを聞けば、あなたは彼女を中国人だと思うだろう)

 

to以下の不定詞句が条件になっていることが分かってもらえるかと思いますが、ここで注意するのは訳し方です。

「彼女の話す中国語を聞けば」と訳してしまいがちですが、SVOの形で訳してあげるとより上手くいきます。

つまりTo hear her(S) speak(V) English(O)とみなして、「彼女が中国語を話しているのを聞けば」と訳すわけです。

 

このように覚えておくと、いざ英作文で聞かれたときにもすんなり不定詞を用いて英訳できます。

 

④with

With your helpI would finish my homework.

(あなたが助けてくれれば、宿題を終わらせられるだろう)

 

Withの部分が条件になっていることがわかると思います。

ここでは③のところで紹介したようにSVの形で訳しています。

実はこれ、頭の中で上の文をIfを用いた文に書き直しているから出来るんです!

 

つまり、If you help meI would finish my homework.

という英文とみなしているということです。これだったら誰でも訳せますよね?

 

こういう考え方が出来るようになれば、withを英作文で使う必要はありません。

「あなたの助けがあれば」を英訳しろと言われれば、「あなたが助けてくれれば」を英訳すればいいんだなと頭の中で言い換えて、Ifを用いて英訳することが出来るからです。

なるべく自分の自信のある、使いやすい用法で書くようにするのが、英作文のコツです!

 

⑤otherwise

「もしそうでなければ」という意味の単語ですが、仮定法として用いられます。

 

I went at once;otherwise Iwould have missed him.

(私はすぐに出かけた。そうしていなければ彼に会い損ねていただろう)

 

oherwiseも作文では必要ありません。上の文もifを使えば書けますよね?

 

If I went at onceI would have missed him.

 

 

~英作文で気をつけてほしいもの~

和訳ももちろん出来て欲しいですが、英作文でも頻出のifを用いない仮定法の用法です。

自分で使いこなせるように、一つずつ自分で例文を作ってみると身につきやすいと思います。

 

⑥wishas if

この二つは英作文頻出なので絶対に使いこなせるようにならないといけません。

時制がややこしいのですが、その理由が仮定法であるからだということが理解出来ていれば大丈夫だと思います。

たとえば、「この問題が解けたらいいのになぁ」という文を英訳するとします。

するとこの文にはカッコつきで(実際には解けないんだけど)という意味が書かれています。

この事実と反する感じ、まさに仮定法ですよね?

「もしもこの問題が解けたら、この問題を解けるのに!」というわけです。

Wishを用いる場合はwishがifの部分を担っていると言えるので、if節以下の部分を書くことになります。

したがって、正解はこうなります。

I wish I would solve this problem.

 

このように理解出来ていると、少し時制が変わっても対応できます。

 

この問題が解けていたらなぁ→I wish I would have solved this problem.

 

wish以下は仮定法過去完了の形になるというわけですね!

 

Wishの説明が長くなってしまいましたが、as ifも同じように考えれば時制は簡単に理解できると思います。

 

彼はおばけを見たかのような顔をしていた。

He looked as if he had seen a ghost.

 

as if は「まるで~のような」という意味のイディオムです。

これは知らないと使えないので、覚えなければならないことですが、覚えた後に問題になってくるのが、as ifの中身の時制です。

例では過去完了になっていますよね。それはこれが仮定法過去完了だからです!

「もしも彼がおばけを見たら、こんな顔をしただろう」という仮定文が根底にあるのです。

 

⑦But forWithout

どちらも「~がなければ」という仮定条件に使います。

便利なのでぜひ英作文で用いて欲しいですが、時制に注意が必要です。

Ifを用いないので、仮定法であることを忘れがちですが、そこを意識すれば、時制の間違いはなくなるはずです!

 

もしもその本がなければ、彼女はテストに合格出来なかっただろう。

Without(But for) the bookshe wouldn’t have passed the test.

 

過去のことをいっているので、仮定法過去完了を用いないとダメですよね。

Withoutの部分をIfを用いて書き換えると

 

If it had not been for the book

 

となることを意識してください。

この書き換えはややこしいので、もう一つ仮定法過去の場合の例も書いておきます。

 

もしもその本がなければ、彼女はテストに合格できないだろう。

Without the bookshe wouldn’t pass the test.

→If it were not for the bookshe wouldn’t pass the test.

 

itなのにwasではなく、wereを使うのがミソですね。これは慣習なのでそういうものだとして覚えてください。

 

 

以上七つをかなり詳しめに紹介しましたがいかがでしたでしょうか?

和訳と英作で特に注意するものを分けて書いておいたので、意識して勉強してみてください!

仮定法はifだけじゃないということをしっかり頭に入れておきましょうね。