法の支配と法治主義の違いは?簡単に解説した|政治経済勉強法
実定法と、自然法。
法は社会規範です。作り、守るものです。
実定法。人為的に発生した法です。
自然法。生まれながらの自然的な法。グロチウスが提唱した生まれながらに得る権利のことです。
たとえば、人を殺してはいけない。というのもこれに入ります。
そして、この法を作るためには、道徳(良心)や習慣が基となっています。
実定法には、成文しないものも。
成文法。日本の憲法・法律などが、この形です。
不文法。しかし、成文化しないものも。それが、イギリスのコモン・ロー(英国習慣法)や、不文憲法です。
成文化しなくても、判るでしょ。の考えで、不文にしています。
法の支配と法治主義
法の支配は、イギリスで誕生。
法治主義は、ドイツ発祥で、日本の明治憲法にも影響しました。
原理
法の支配は、自然法による支配。
法治主義は、議会制定法による支配。
質
法の支配は、内容重視
法治主義は、形式重視
結果
法の支配は、悪法は法ならず。
法治主義は、悪法も法なり。
――と、随分差があります。
ここで、おさらい問題
Q 法の支配とは?
Q 法治主義とは? 説明せよ。
解答
法の支配は、イギリスで誕生しました。内容重視・自然法による支配。理念は悪法は法ならず。
反対に法治主義は、ドイツ発祥しました。形式重視・議会制定法による支配。理念は悪法も法なり。
という差があります。
おさらい問題2 穴埋め問題
自然法。生まれながらの( 1 )な法。( 2 )が提唱した。
実定法。( 3 )に発生した法。
実定法には不文法が。イギリスの( 4 )や、( 5 )。
解答
1 自然的 2 グロチウス 3 人為的 4 コモン・ロー/英国習慣法 5 不文憲法