子供のやる気が急降下? 親が注意すべき5つのポイントとは
「勉強しなさい!!」
思わず口から出てしまった、そんなことがあるかもしれません。
子供はいつまで経っても子供、というのは間違いありませんが、ある程度精神的な自立に向かっている高校生相手にそのような発言は、溝を生みかねません。
かといって、言わなければ何もしない、そんな子供がいることも事実。
感情的な言い方に注意をして、 「今のままだと将来やりたいことがやれないよ」 というように、理性的な言葉を心がけてください。
また、周囲の人間と比べると、子供からすれば「親の見栄のためにやるのか」と言った反発を生みやすいです。
あくまで子供自身のための言葉なんだよ、ということを意識しましょう。
「何のために大学に行くの!?」
親子で志望校の話をしている中で、はっきりしない子供に思わず、ということがありそうです。
子供の話を聞いても、将来を見据えていないのではないか、という不安を感じることも多いでしょう。
就職氷河期・ブラック企業と子供の未来に不安を感じることも多々あります。
しかし、今の時代に高校から進路を見据えられている人はわずかです。
考えなし、甘い、そんな思いを飲み込んで、何をしたいのか、じっくり話しをしてみてください。
大学の学部と関係のない仕事をやっている人もたくさんいます。
高校生活では未来の自分をイメージする機会はなかなかありません。
お仕事をされている場合、大学でこんなことをやって、こんな仕事を今はしているんだ、という生きた体験談は子供にとってヒントになるかもしれませんね。
親としてかっこ良くありたい、そんな思いがあっても、失敗談の方が子供の役に立つことがあります。
同じ年頃だったとき、どんなことを考えていたのか、そんな生きた先輩のアドバイスをしてあげてください。
「なんで今まで勉強しなかったの?」
子供が志望校で急にハイレベルな大学名を言ってきた。
なら、なぜ今までちゃんとやらなかったのか、自業自得じゃないか、そんな思いを持つことがあるかもしれません。
自分の怠慢は自分に降り掛かるんだということを学んでほしい、そんな切実な思いがあったとしても、この言葉はよくありません。
子供は、親から見える以上に気づいているものです。
高いレベルを目指したい、その思いが本物であれば、子供自身が勉強をしなかったことを公開しているはずです。
変えられない過去のことを責め立てられても、「そんなことは分かっているのに…」と反発しか生みません。
それよりも、「じゃあこれからどうやって頑張ろうか」と未来の話をしてあげてください。
変えられないことを話すよりも、建設的に感じませんか?
さて、ここまで親の注意すべき発言をあげてきました。
次に、親として注意すべき態度を見てみましょう。
過干渉
子供には安定した将来をつかんでほしい。
だから評判のあの予備校に行かせて、模試はこれを受けさせて、家では勉強しているかしっかり監督して。
そんな親の心配な気持ちは分かります。
しかし、先に述べた通り、大学受験という試練は、子供の自立のために大きなチャンスとなります。
大学受験は、子供自身が自分の未来について考える機会となります。
親から見れば、不安になるような様子でも、彼らなりに懸命に考えているものです。
親としては、あくまでアドバイザーという立場で関わるようにしましょう。
親が先走ってしまうと、子供が自分で何事も決めることができないようになりますし、何より子供の本人の勉強二対するモチベーションがあがりません。
親が子離れできていない、などと言われることもあります。
子供という一つの自我を認めてあげてください。
生活リズム
今まで親として言ってはいけない言葉、とってはいけない態度をあげてきました。
では、親は関わらず放っておけばよいのでしょうか。
もちろん違います。
子供のために、お家の人しかできないことがあります。
それが、子供の生活リズムを整える、ということです。
子供が頑張る姿を見て、お夜食を持っていく、そんな様子はテレビなどでも見ますね。
しかし、これが続くということは、子供に悪影響が出ます。
子供が勉強を頑張ろうと思ったとき、遅くまでやる、という選択肢をとることが多くあります。
しかし、それによって生活リズムが崩れてしまいます。
子供がやる気になっていても、しっかり夜は寝るようにさせ、その分朝にやるように伝えましょう。
夜遅くまで起きて勉強した気になって、朝の時間を怠惰に過ごしてしまう子供も少なくありません。
生活リズムを崩さないようにし、ぜひ一緒に食事をとってください。
まとめ
ここまで保護者の注意点をあげてきました。
共通するのが、断定的な態度・発言は良くない、ということです。
子供なりに考えていることを、断定的な行動は否定することになります。
親としては、どうして受けれないんだ、といった気持ちになることもあると思います。
しかし、子供は子供なりにストレスを感じながらもがいています。
彼らの考えを尊重してあげつつ、人生の先輩としての助言を与えてあげてください。