子どもに任せっきりじゃだめ?親も知っておくべき大学受験基礎情報
大学入試センター試験
2020年から廃止されるというセンター試験、ですが、今の高校生は受験することになります。
国公立大学の一般試験の場合、原則必ず受験することになります。
例えばセンター試験で一定の点数に達した生徒のみが、その大学が独自に作る二次試験を受けることができる、という形などで利用されます。
それだけでなく、今は国公立大学の推薦入試やAO入試、私立大学でも多くの大学がセンター試験を利用した試験を実施しています。
ここら辺の試験制度が、あまり聞きなじみのないものだと思います。 しかし、このような試験制度で入学する人が非常に増えてきています。 ということで、次にAO入試について説明します。
AO入試
最近よく聞きはするものの、いったいなんなのか分からない、という方も多いと思います。 まず、AOとは、Admission Office(入学管理局)の略。
簡単に言えば、大学が求める人物像と受験生の人間性を照らし合わせ合否を決める、という試験になります。 学力に偏らない学生募集をするために導入されたもので、内申点などの高校の活動や、面接・小論文などからその人となりを含めて評価しよう、というものです。
中でも重視されるのが志望動機となります。 何を学びたいのか、どうして学びたいのか、それがはっきりしている人はやりやすいかもしれません。 学校によって様々な試験が課されますし、その人の実績が評価される場合もあり、一言でこんな試験、とは言えない複雑さがあります。
現在は、この試験形式では学力の低下があるのではないかという指摘から、センター試験と併用した形のものがあったり、個別で筆記試験がある場合もあります。
学校の成績で行う旧来の推薦試験とは違い、早い段階で実施できるため、いわゆる受験生の青田買いになっているという指摘も。
受験生にとっては早く決められるため、予備校費用などもかからずお得なイメージですね。
大学によって千差万別の試験ですから、早い段階で興味のある大学のAO入試について調べる必要があります。
公募推薦と指定校推薦
高校に推薦書類を発行してもらえれば受験することができる推薦試験です。
学校の成績をしっかりとることができればチャンスが広がります。
公募制推薦入試は、学校の成績である評定を一定以上とる、というものと、スポーツなどでの実績で推薦書を出してもらう、という形があります。
指定校制推薦入試であれば、大学が特定の高校を指定して枠を設けているので、ほぼ100%合格となりますが、人数がしぼられているため、公募制に比べ推薦の対象となることが難しくなります。
受験勉強として直前に頑張る、爆発力があるタイプより、普段からコツコツ進める方が得意という方に向いています。
国公立大学一般入試
国公立大学の場合、センター試験の次に、各大学が個別に作った二次試験を受けることになります。
この二次試験は、前期日程・後期日程(稀に中期日程)があります。
そのため、二つ、もしくは三つの大学を受験するチャンスがあります。
しかし、前期日程に募集人員は偏っていますので、前期に志望度の高い大学を受けることが基本となります。
後期日程では募集が非常に少なくなることもありますので、よく大学の受験案内等を確認しましょう。
試験科目は、私立大学の一般入試に比べ多い大学がほとんどです。
私立大学センター利用入試
私立大学でもセンター試験の結果を利用する大学が増えてきています。
センター試験の結果のみで合否を決めるものと、センター試験の結果にさらに大学独自の試験を課すというものがあります。
受験科目数は3科目が多いですが、もっと多くの科目が必要になる場合もあります。
私立大学一般入試
私立大学が独自に作成した問題の得点で合否を決めるものになります。
試験科目は大学・学部によって様々ですが、基本的に3科目受験が多いです。
文系学部であれば文系科目のみ、理系学部であれば理系科目のみという場合が多いです。
得意不得意の差が激しい人などに向いています。
まとめ
変化の激しい大学受験、年によって細かい規定が変わることがあります。
絶対に気をつけてほしいのが、最新の情報を持つことです。
大学の受験案内は、各大学の公式サイトに載っていることが多くあります。
しっかり確認してみてください。 学力のみで判断された昔と変わり、今は様々な評価基準によって試験が実施されます。 学力も大事ですが、それだけで子供に否定的な言葉をかけないように注意してください。