日本史を覚えるのが苦手? 歴史の暗記を強くする一風変わった勉強法
1、思い出しやすくするには
たとえば、鎌倉幕府が成立した年号を暗記する際には、イイクニとよんで覚えるのは定番です。このように、覚えやすい形にして覚えるのです。では、一番覚えやすい形とは何なのでしょうか。それは「体験」です。耳にしたことがあるかと思いますが、ものを暗記する際には、書きながら声に出して読めとは言われませんか?これその例に相当します。ほかにも、危ないのですが、歩きながら声に出すとなお良いという話もあります。
2、日本史の勉強のコツ
日本史は、木の幹から枝をのばし、やがて葉に至るように、言葉一つを単体で覚えるのではなく、重大な出来事を中心にして、そこから派生して細かな出来事を覚えるものです。言葉単体で覚えるのではなく、中心を添えてグループ化するのが最善です。鎌倉文化のように、文化を中心に据えるのなら、その文化の代表的な人物、さらにその人物の制作物、その制作物が受けた、あるいは与えた影響、といった具合です。学校でもらったたくさんのプリントを一つのファイルの入れておくよりも、いくつかのファイルの分類して入れると目的のプリントを取り出すのが早くなることと同じことです。
3、勉強を楽しむこと
では日本史において忘れにくくするのはどうしたらいいのでしょう。私は現地に行ってしまうことだと思います。受験期の勉強は机に向かうものとは、限りません。どうせなら楽しくやったほうが圧倒的に身につくのです。観光しながら勉強した方が、思い出しやすいとはおもいませんか?この場合、現地に訪れるまでがすごくいい「体験」になるのです。ただ観光するのではなく、勉強という意識を持つと計画の立て方も変わってくるのです。1つの建築物に関連する場所をおとずれたり、1人の人物の足跡をたどってみたりするわけです。すると、計画を立てているときも、現地を訪れるときも、その対象と関わりの深いものに出会い、知識の幅が広がっていくのです。これは、従来から言われている日本史の勉強法の理にかなっています。これを文字を目で見るだけで把握するのではなく、自らの足でなぞっていこうというわけです。
4、最後に
もちろんかたっぱしから現地に行ってたら時間が足りなくなってしまいます。ですから、苦手な範囲や、興味のある部分に出会ったとき、この方法を試してみてはどうでしょう。部屋に閉じこもって、文字だらけの教科書とにらめっこするより、外に出るだけでも気分がよいものです。勉強のストレスを発散することもかねて、文字だけの日本史ではなく、体験としての日本史を実践してはみませんか。