4年制大学と短期大学の違いとは? 偏差値、男女比、就職までの情報
短期大学って忙しい?
短期大学は2年で卒業となります。大体、基本的に卒業に必要な単位数は大学によっても変わりますが4年制大学の半分くらいです。それに伴い授業内容も基礎的な部分が多い印象を受けるかもしれません。資格をとるための学科となると、フルコマになってしまうこともしばしば。実習も伴う授業もある人だと忙しいです。
しかし、分野によっては4年制大学とあまり変わらず、余裕のある授業を組むこともできます。
逆に言うと2年という短い期間で資格を取得することが出来るため、資格取得が第1、早く就職したいという人にとってはメリットでもあります。
偏差値について
短期大学は試験に関して独自の試験をしたり、センターだったり、大学によって大きく異なります。また、短期大学は偏差値は大体50前後という話もありますが、学科によって特化した分野や試験の形態が違うためあまり参考にはなりません。個々の短期大学で希望する学科のデータを直接見ることをおすすめします。私立よりも公立の短期大学が少し偏差値が高いこともありますが、全国の短期大学は平均的に見ると同じくらいの偏差値だと考えて良いです。
男女比について
短期大学は男女比について触れると圧倒的に女性が多いです。
これは上の世代の方にとって「女性は早く就職して、結婚して退職」という流れが強かったため、短期大学はある意味それに沿ったものになっていました。だから、現在は共学でも昔は女子大学だったという背景を持つ、もしくは現在も女子大学のままという短期大学も多いです。医学的、工学的な分野などは少し事情が異なるかもしれませんが、少なくとも文系の短期大学は男性もいないことはないですが、女性が圧倒的に多い印象です。
就職について
ちょっと前までは、すぐ就職できるということで短期大学へ進学する方も多かったのではないでしょうか?
実際のところ、現在は短大卒としての就職の募集はあまりないという厳しい部分もあります。大学によってはキャリアの授業が行われていたり、キャリア支援室等の設置がされ就職面へのサポートがしっかりしていたりします。短大生も4年制の大学生と同様に就職活動です。しかも2年しかないので、入学してあっという間に就職活動です。
短期大学の就職についてですが、かなり専門的な分野、例えば保育士や介護系等はそれらに沿った就職先が比較的数多くあるため、就職のチャンスは多いかと思います。そして総合的な分野の学科だと公務員(高卒)や一般事務職、サービス業、営業等々、ジャンルも多い就職先になりますが、印象としては子会社や地元企業に強いです。
また、給与は短大生は別に設けられていることも多いですが、高卒と同じ扱いになることもあります。
4年制大学と同じ扱いになれる!?
就職の部分でも触れましたが、給与面では短大卒は高卒と同じ扱いになることが多いです。
短期大学を卒業すると「短期大学士」という学位が授与されます。これがあまり使われることがなく、制度としてはありますが、就職面では弱い部分でもあります。
しかし、短期大学で学んだことを活かして、4年制大学とほぼ同等の学位を得ることも可能です。それが短期大学によっては設置されている「専攻科」というものです。これは短期大学で学んだことからさらに高度で専門的なことを学ぶことができるもので、ここでさらに2年間学ぶことによって4年制大学を卒業するのと同程度の「学士」の学位を取得することもできます。
また、他の4年制大学への「編入学」という選択もあります。
まとめ
今回は短期大学について「偏差値」「授業」「就職」「学位」と全体的な短期大学の概要に触れてみました。短期大学は忙しいですが、2年間で時間を無駄にしない濃密な過ごし方ができるというのは大きな醍醐味です。その濃密な時間の中での人との繋がりや頑張りは人生においても重要な時間となるはずです。中だるみせず、時間を無駄にせず、全力で駆け抜けることができる短期大学は自分を大きく成長させてくれます。
少しでも短期大学への進学を考えている皆さんの参考になれば幸いです。