生徒が「わからないところがわからない」そんな時の対応法
会話を工夫して「わからない部分」を見つけ出す
生徒に「どこがわからないの?」と聞いても、黙り込んでしまったり上手く説明できないことが多々あります。もしくは「この辺りがわからない」というざっくりとした返答が返ってくるかもしれません。生徒自身が、自分の疑問点について理解していないのですから、仕方がないでしょう。ですが、少しの工夫と会話によって生徒のわからない部分を見つけ出せる場合があります。
消去法を使った会話
生徒が自分の疑問点を説明できない時には「消去法」が使えます。そのためには、こちらからいくつか質問する必要がありますね。この時に注意するのは、はじめは広い範囲で質問するということです。質問を繰り返していくうちに、生徒がわからない部分の共通点が見えてくるでしょう。そこで次の段階です。大体でいいので、恐らくこの辺りがわからないだろうと思われる部分について質問して下さい。そうして、どんどん絞り込んでいきます。
こうして、消去法でわからない部分を特定していくのです。口頭での質問が上手くいかなければ、その場で簡単な小テストを作成してもいいかもしれませんね。
生徒が言う「全てわからない」は、本当?
生徒が問題集などを解いている最中に「全てわからない」という言葉も時々聞きます。この状態になると、生徒も「やりたくない」という気持ちが強くなってしまいますよね。全てわからないと感じてしまうのは、根本的な(本当に基本的な)部分を理解できていないからかもしれません。もしくは、ただ単に習ったことを忘れているだけというケースもあるようです。
前者であれば、基本から説明することで解決できます。後者のように、生徒が単に習ったこと忘れているだけなら「教科書のこのページにヒントが載ってるよ」と言ってしまってもいいかもしれません。案外、すんなり思い出してくれます。
勉強ができないのではなく、勉強の仕方がわからず立ち止まっているという子はたくさんいます。本当に勿体無いですよね。生徒と会話をしながら問題点や癖を見つけてあげることも、教える側にとって大切なことかもしれません。