受験に向く人、向かない人。向かない人はどうすれば?
受験に向く人
受験に、または勉強には向き不向きがあります。これは学習能力の話ではなく、性格や物の考え方の話です。まずはどのような考え方の持ち主が勉強に向いているのか考えていきます。
まず、勉強に向いている人は、自分の知らないことを素直に受け入れられる姿勢を持っている人です。例えば、新しく習う公式や理論や知識に対して、「そんな考え方があったのか」というように素直に受け入れられる人がこれに当てはまります。別の言い方をすれば、自分の周りにはまだまだ知らないことがあるのだと認められるということです。そのような考え方ができる人であれば、勉強が難しくなってもそれを苦だと思わなくなりますし、むしろ奥深さを楽しめるようになると思われます。
また、他人のいいところを探してあげられる人も勉強に向いている人です。例えば、一見退屈そうに思える授業でも、「どこか面白い点があるのではないか」「この先生はなんだか面白そうに授業しているから、勉強すれば面白さに気がつけるのではないか」というように、つまらないと思いそうになってもそこで踏みとどまって自分で好奇心を燃やそうとすることができる人がこれに当てはまります。そもそも、勉強に向いている人は勉強が退屈だと思ってしまうのを避けるようにしているのかもしれません。退屈だと思ってしまうとそこで学びは終わってしまうと自分自身で気づいている人も中に入るのでしょう。
他にも考えられるのが、よく本を読む人は勉強に向いているといえるでしょう。勉強は基本的に文字を媒体にして行われます。そのため、読書によって日頃から活字に触れることに慣れていたり、文字で得た情報を自分の中で整理し直す力を養えている人は、そうでない人に比べて進歩が早いです。また、読書によってしっかりとした日本語表現を身につけている人は、しっかりとした文章が書ける人であることが多いです。勉強の際に使う教科書や参考書は日本語で書かれているので、しっかりとした文章を書ける人であれば、そこに書かれていることのどこが重要なのか、どのように整理するのがわかりやすいかを自分で判断できるのです。
以上のようにな勉強に向く特徴に当てはまる人は受験に向いているといえるでしょう。
受験に向かない人
ここまでは勉強に向いている人の特徴について考えました。このような人に対して、勉強に向かない人ももちろん存在します。勉強に向かない人というのは、自分の世界を閉ざして閉鎖的になってしまう人です。例えば、新しい内容を授業で扱った場合、勉強に向いている人は素直にそれを受け入れるのですが、勉強に向いていない人はそのことに対して嫌悪感を抱くのです。このような人は自分周りには知らないものがたくさんあるということを認められておらず、知らないものや異質なものが現れるのを極端に拒絶してしまうのでしょう。
また、本をあまり読まない人、つまりはしっかりとした日本語を使えない人は勉強が上手くいかないことのほうが多いでしょう。上でも述べたとおり、しっかりとした日本語を扱える人は文字媒体の情報を自分で整理するのがことができます。それに対して、しっかりとした日本語が書けない人は、何かを覚えるのにそれをつながりで覚えず、断片的な知識になってしまう可能性があります。
以上のような勉強に向かない特徴に当てはまる人は、受験にも向いていないといえます。
向かない人はどうすれば
ここまで、受験には向き不向きがあるということを述べてきました。では、受験に不向きというほうに当てはまる人はどうすれば良いのでしょうか。これは簡単です。受験に向く側の特徴のフリをし続けることです。つまり、わからない問題に出くわしても嫌悪せず、なぜわからないのだろうと好奇心を働かせ、高校の範囲を越えた新書や専門書を読んだりすることです。行動を変えることで意識が変われば、あとはその調子で好きなだけ勉強するだけです。
フリをしていたら、それが本質になるなんてのはよくあることです。
この考え方は受験だけでなく、大学での学問や、その後の自らの学びでも必ず役に立ちます。また、「つまらない」「おもしろくない」と決めつけてしまうことをやめることで、勉強に限らず、これまで好きではなかったものや人に興味が持てたりすることもあるはずです。どうか、自分の世界に閉塞することなく、広い世界で生きてください。