過去問を解きまくるのは間違い?センター古文の正しい点の取り方とは
古文でよくやってしまう間違った勉強法
大体の教科で正解とされる、「過去問を解きまくる」勉強法。
実はこれ、古文と漢文では正解とは言えないんです。
古典はセンスを鍛えることも大事ですが、それ以上に大事なのが「古典知識」。
点を取りたいなら、経験値を稼ぐのではなく自分の能力を高めましょう。
古文は「古語」が全て
なんて書いてあるか分からないけど雰囲気で状況を浮かべて、
雰囲気で問題を解く…これこそが古文で点が取れない人の特徴です。
一番の原因は、同じ言葉の古語と現代語の意味の差。
例えば、「あたらし」。雰囲気で読む人は「新しい」と思いがちです。
しかし、本当の意味は「惜しい」。新しいは古語で「あらたし」なんです。
このような異義語が沢山あるんです。間違った意味でとらえ続けたって
文章が意味不明になり、間違った解釈での選択肢を選んでしまいます。
恐ろしいことに、「間違った解釈をしていると正解に見える」選択肢は
必ずと言っていいほど潜んでいるんですよ。
「古語」さえ読めれば点が取れる理由1
では古語が読めるようになるだけでしっかり点が取れるのか。
その理由としてまず、「現代語訳」問題が挙がる。
古文の1問目はかなりの確率で現代語訳です。
しかし、古語を知っていれば文章を見なくとも選択肢を削ることができます。
先ほどのあたらしで例を挙げれば、「故に飾るもあたらし」の現代語訳なら、
故には「だから、なので」、あたらしは「惜しい、素晴らしい」。
これらが入っていない選択肢は即座に削れるというわけです。
あとは前後の文章から合っている意味の方を選ぶだけですね。
「古語」さえ読めれば点が取れる理由2
「~とはどういうことか」問題も古語の意味が分かるだけで解けます。
指している文章の古語の意味を押さえ、似た表現の選択肢を探すだけですね。
更に「~は何故か」問題も解けるんです。
その理由は、当たり前ですが、その何故の内容は文章に必ず書いてあるからです。
つまり、その箇所さえ見つければ古語を押さえるだけで正解の選択肢が見えてくるんです。
「古語」を覚えてから問題を解こう
活用や助動詞の意味など、色んな勉強をしたとは思いますが、
実戦で何より大切なのは古語の意味が分かるか、これに尽きます。
「日本語っぽいから大丈夫」なんて甘い考えを捨てて、
一度本気で古語を覚えましょう。
今は語呂合わせの本が沢山出ているので
どれか1つ買って空いた時間に読むのもいいです。
それだけで点が取れる問題が沢山あることに気付けるはずです。
まとめ
古文は1に古語、2に助詞助動詞、3に時代背景、4に活用、5に作品の時代区分。
これぐらいのスタンスがいいと思います。
2は1に同じく選択肢を削る要素となります。
意味が多いものが多いので暗記はとても大変で放置にしがちです。
しかし助詞助動詞がそのまま問題になることもあるので得点源にもなりえます。
地道に1つずつ覚えていきましょう。
3を知っていないと理解できない文章も多々あります。
3に関しては「数をこなす」のが一番かもしれませんね。
資料集を読むのも〇。
4は知っていないと違う単語と勘違いすることがあり注意が必要です。
特に不規則活用は知らないと気付くことすら出来ないので必ず暗記しておきましょう。
5は最後の問題で出ることがあります。
同じ時代の作品はどれか?などが例ですね。
平安時代、鎌倉時代、室町時代は特に出やすいので、
この3つの時代の作品を重点的に覚え、あとは「それ以外」としてくくればOKです。