知っておくと便利!除外を表す接続詞exceptを紹介します
接続詞として使われるexceptを知っていますか?名詞の前にきて「○○を除く」という意味を表す前置詞、「~を除く」という動詞としては一般的ですね。でも、接続詞としての用法となると、「?」となる人は多いのではないでしょうか。実はexceptは、前置詞と動詞だけでなく、接続詞としても使うことができるのです!接続詞というとbecauseやbutのイメージが強いかもしれませんが、この機会に自分で使える接続詞の幅を少し広げてみましょう。というわけで今回は接続詞のexceptについて紹介していきます♪
そもそもexceptってなんだっけ…?
接続詞としてのexceptについて紹介する前に、exceptという単語そのものについて、軽くおさらいしましょう。
【except】(他動詞)○○を除く、除外する
(前置詞)○○を除いては、~する以外は
(接続詞)~ということを除いて
冒頭でも述べたように、exceptには動詞(他動詞のみ)、前置詞、接続詞の3つのパターンがあります。動詞、前置詞としてのexceptの文中でのそれぞれの使い方については、以下の例文を参考にしてください。
【動詞】I have to except her name from a list. 「私は彼女の名前をリストから除外しなくてはならない。」
【前置詞】Everyone except me will go to the party. 「私以外のみんなはパーティへ行くだろう。」
My sister doesn’t nothing except study. 「私の姉は勉強ばかりしている。」
次は、いよいよ、接続詞としてのexceptを解説していきます。
接続詞としてのexcept
接続詞としてのexceptですが、基本的には、~except that・・・という形で「・・・ということを除いて~」といった除外のニュアンスを表します。ポイントは、その「除外」のニュアンスの中でも、いくつかの意味に分類することができるという点です。大きく分けて、3つの意味があります。辞書によってはひとくくりに「・・・ということを除いて~」という意味で紹介しており、それでは、それぞれの意味を見ていきましょう。
1.・・・であること以外は
She knows nothing about him except that he is a teacher. 「彼女は彼が教師だということ以外何も知らない。」
They know all except that you are my sister. 「彼らはあなたが私の妹だということ以外すべて知っている。」
I told them everything except that you made a mistake. 「あなたが失敗したこと以外は彼らにすべて話しました。」
★この意味で使われる場合は、all nothing everything every~ no~ など、強い限定語が目的語にくることが多いです。
2.・・・ということを別にすれば
except that~によって、「~ということを別にすれば、抜きにして考えれば」という意味を加えることができます。except thatを「~けれども」という意味を持つ接続詞thoughに置き換えてみて、不自然でなければこの意味で使われていると思ってよいでしょう。
I enjoyed the party except that she didn’t come. 「彼女が来なかったことを別にすれば、私はパーティを楽しんだ。」
He is a nice man except that he is selfish. 「わがままであることを別にすれば、彼はいいやつだ。」
All is quiet except that cars run. 「車が走っていることを除けば、まったく静かだ。」
3.・・・ということがなければ~だろう
「もしも・・・だったら~だろうに」という気持ちを表す仮定法と似た形をとることがあります。仮定法過去の場合、[主語1+would(could should) ~ if +主語2+動詞の過去形]という形になりますが、except thatの場合は、ifの部分がexcept thatになります。さらに、except thatの後は過去形ではなく現在形になります。
I could meet you except that I am sick. 「具合が悪くなければ、あなたに会えるのに。」
I would buy this book except that it is expensive. 「値段が高くなければ、この本を買うのに。」
except thatの後は過去形でなく現在形だと言いましたが、 「・・・ということがなかったなら~だろうに」のように過去のことについて話す場合は、仮定法過去完了と同じ要領で[主語+would have~]から始まり、except that以下は時制の一致によって過去形になります。
I would have gone to the concert except that I didn’t have appointment with my professor. 「教授との約束が無ければ、コンサートに行けたのに。」
接続詞exceptと似た意味を表す接続詞
接続詞exceptと似た使い方で、似た意味を表す接続詞が2つあります。頻繁には出題されませんが、こんなのもあるんだ~という気持ちで覚えておきましょう。
・save that
先ほど紹介した接続詞exceptの中の、1.「・・・であること以外は」という意味で使われます。
We have no news save that he was arrested. 「彼が逮捕されたという以外何の知らせもない。」
・but that
先ほど紹介した接続詞exceptの中の、3.「~ということがなければ・・・だろう」という意味で使われることがあります(接続詞 exceptとは異なる意味も持っています)。
She would have gone to your house but that she was tired. 「疲れていなかったら、彼女はあなたの家に行っていただろう。」
まとめ
いかがでしたか?接続詞としてのexceptはあまり頻繁には見かけないかもしれませんが、比較的多くの、便利な意味を持っていることが分かったと思います。それでは、今回学習した接続詞exceptについておさらいしていきましょう。
- except that~という形で使われ、除外のニュアンスを持つ。
- 「・・・であること以外は」「・・・ということを別にすれば」「もしも・・・なら~だろうに」という3つの意味を持つ。
- 似た意味を持つ接続詞に、save that but thatがある。
最後に、確認問題で理解を確かめてみましょう!
確認問題
次の文を日本語訳しなさい。(答えは下のほうにあります。)
1) They will keep all secrets except that you broke the dishes.
2) My school life was perfect except that I was often late for classes.
3) John would love you except that you are richer than him.
1)彼らは、あなたがお皿を割ったということ以外秘密を守るだろう。
2)しばしば授業に遅刻していたことを除けば、私の学校生活は完璧だった。
3)ジョンはあなたが彼よりも裕福でなければ、あなたを愛するだろう。