私立大学の学費は? 保護者も把握しておくべき?大学生の奨学金制度
日本語で言う奨学金は、返還の有無で2種類に分かれる
日本でいう奨学金には、英語で言う「スチューデントローン」と「スカラシップ」の両方が含まれます。スチューデントローンに該当するのは、日本学生支援機構(旧・育英会)に代表される、基本的に借金である場合、スカラシップに該当するのは、お金の返還義務が無いものとなります。スチューデントローンを希望される方は、高校生のうちに高校を通じて貸与申し込みを行うほうがベターです。ご両親の職業や年収により、有利子・無利子が分かれることもありますが、有利子でも銀行の学資融資よりは高くありません。スカラシップには、大学入学前から申し込めるものと、入学後に申し込めるものとに分かれます。前者は、県や(私立の)大学が実施しているもので、特定の県内にある大学に進学する場合で、かつ県内トップの成績を有する学生や、大学の入学試験・入学後の成績がトップ(またはトップから数位以内)の場合に受けられる場合が多いです。これは、かなり優秀な学生でないと受けられないということになります。後者は、大学入学後に利用できるタイプで、多くは小額(1年で60万円程度まで)です。大学所在地や卒業生の就職先の企業からの支援という形が多く、小論文や発表などの何らかの課題を提出し、コンペ形式で選ばれるものが多いです。ライバルが学内の応募者に限られることを含め、選ばれる可能性が高い奨学金だと言えます。さらには、相手先企業との面接がある場合もあるので、就職活動を見据えた場合にも、よい練習・アピールの機会になると言えます。
子供に自由な選択をさせてあげるため、親が下調べを
上述のように、大学入学前・後で奨学金(または学生ローン)が利用できます。親御さんは、勉強で忙しい受験生に代わり、そうした資金対策について調べ、お子様が勉強と将来の夢に向かって精一杯晩ばれるよう、状況を整えていけると良いと思います。
なお、日本学生支援機構の奨学金(学生ローン)は、月5~8万円で4年間合計250~400万円、大学院進学の際は、成績や学会・研究の実績に応じ、返還免除制度もあります。
返還義務無し奨学金は年60~120万円(贈与税がかからないように、120万円のものは年をまたいで60万円×2回支給)です。
ぜひご参考になさってください。