青ペン暗記法は効果なし?あなたはまだ青ペンで書いて暗記していますか?
受験にとって暗記とは
勉強をする際に、なんでも「書こう」とする人がいるかと思います。
数学や小論文などは、途中経過や推敲を大切にする科目です。そのため、書いて残しておかないと、どうしようもなくなってしまいます。
しかし、暗記に関しては別です。暗記は、ノートに書いて記録をのこすことが目的ではありません。自分の頭の中の『記憶』にのこすことが大切です。そしてその『記憶』をうまく引き出し、利用することで、問題を解いていく。これが受験の鉄則です。なによりも前提となる知識を、頭の中にたくさん蓄えておくことが大切なのです。
そのため、たくさん蓄えるにはどうしたらいいのか?ということを一番の軸に据えて、自分にあった『暗記法』を習得しましょう。
青ペン暗記法は直接的な効果無し?
数年前から流行っている『青ペン勉強法』。
ご存知のみなさんも多いかと思います。暗記をする際に青ペンでひたすらノートに書きなぐっていく方法です。これは大手学習塾の『早稲田塾』が提唱し始めて、広まったものだと言われています。現在では多くの関連書籍が発売されるなど、かなりポピュラーな暗記法になっています。
しかしそんな勉強法ですが、直接的な効果が実証されていないこと、ご存知でしたか?
青は人を「冷静にする」効果があると言われています。この勉強法は、青ペンによって青色の「色の効果」を使って、冷静さを引き出すようにしているのです。青ペンが直接的に記憶の定着を促しているわけではありません。よくいる受験生で青ペンを使って書いたからといって、安心しきってしまう人がいます。書くことで手が疲れたからといって、暗記の時間を短くしてしまう人がいます。それでは「青色の色の効果」の意味はありません。青ペンを使うことで、落ち着いて暗記ができる人のみこの勉強法は有効なのです。
提案① 青ペン勉強法+音読
では、実際にどのような暗記法がいいでしょうか?ここから2つほど提案したいと思います。
まずは、青ペン暗記法+音読です。
先ほどにも述べた通り、青ペンには人を「冷静にする」効果があります。この効果はペンで書くときのみに有効なわけではなく、青い文字を見たときにも有効になります。つまり、青ペン勉強法を使って文字を書いて、手が疲れたらそれを読む。これで、青色の効果を二重に感じることができるはずです。
ただ目で追って読むよりもさらに効果を上げるには、『音読』も有効な手段です。『音読』をすることによって、ただ視覚情報だけではなく、耳からの聴覚情報も使って暗記ができます。
手で書く、目で見る、耳で聞く。多くの感覚器官をフル活用するこの勉強法。気晴らしにもいいかもしれません。
提案② フラッシュカード
次に提案したいのは、フラッシュカードです。
平たく言えば、単語帳を使った暗記です。単語帳を使って暗記とか、常識じゃない?」と思う方も多いはず。
しかし、今回強調したいのは、単語帳をただ見るのではなく「フラッシュ」つまりは素早く見ることが大事だということです。前述した通り、暗記の目的は素早く知識を引き出すことにあります。どんなにたくさん英単語を知っていたって、それぞれ思い出すのに何時間もかかっていたら、意味がありませんね。できるだけ素早く思い出すために、暗記の段階からその訓練をするのです。具体的には、単語帳を用意して、その単語帳にまだ覚えていないものを書いていきます。例えば、授業で出てきた新しい単語。どんなに見ても覚えられない年号。なんでもいいです。それらを一枚一枚書いていきます。ポイントなのは、できるだけ大きな字で、余計な情報は載せずに書くことです。面倒が増えて、単語帳を完成しきれない可能性が出るということもありますが、一瞬で見てわかるものにするためです。単語帳ができあがったら、今度は少し早めの一定のペースで読んでいきます。そしてそのペースに乗って答えを思い出せたページから捨てていきます。そうすると、自分のまだ覚えきれていないもの・思い出すのに時間がかかるものが集まります。
これらを徹底的に潰していくことで、抜けのない知識を得ることができます。
まとめ
みなさん、どうでしたか?
今回紹介した以外にも多くの暗記法があるかと思います。その中から、自分にあったものを見つけて、根気よく暗記できるといいですね。
なによりも大事なことは、「書いただけでは暗記できない」ということです。青ペンで書くにしろ、単語帳を書くにしろ、それだけではあまり意味がありません。
手軽に繰り返し行うことで、何度も情報の更新を行い記憶を定着していく。そしてその記憶の定着こそが、知識を引き出す鍵になります。
暗記に苦手意識があるみなさんは、ぜひ自分の暗記法を見直してみてください。