小論文を得点源に!小論文で差をつける文章を書く3つのポイント
書きたいことは文頭に、簡潔に。
わかりやすい文章の鉄則はなんといってもこれ。自分の言いたいことを文頭に持ってくることで、読み手からすれば書き手がこれからどんな話を展開していくのかわかるので評価がしやすいんです。これは日本語の小論文に限らず、英語で書かなければならないものの場合も当てはまります。
たまに見かけるのが、小説のように独特の書き出しで始まってしまっているもの。本を読むのが好きで自分の文章力に自信がある人が陥ってしまう可能性があるミスです。小説と小論文はそもそもの文章としての性質が違います。読み手を楽しませることが目的の小説と違って、小論文は読み手に自分の意見を理解させるもの。下手に気を衒おうとせず、まずは自分の意見を端的に述べるところから書き出しましょう。
話は横道にそらさない。
前述のとおり、小論文は規定文字数が多いです。普段から文章を書き慣れている人ならともかく、そうでない人からすると決められた時間で決められた文字数で書きたいことを書く事はそれだけで難しいものです。そんなときに多くの人がやってしまいがちなのがいわゆる「文字数稼ぎ」です。文字数を稼ぐこと自体は何ら問題ありません。が、気をつけて欲しいのは文字数を稼ぐために本題と関係のない話をつらつらと書いてしまわないようにすること。後に書きますが、小論文を書く際にテーマに関連した自分の実体験を一つ二つ取り入れて書くとより説得力のある文章になります。しかし、そのエピソードも多すぎたり、またテーマと全く関係のないものになってしまうと読んでいる人も「この文章で何が言いたいのかわからない」となってしまいます。
文字数稼ぎとして一つおすすめするのは、「反対意見を書くこと」です。自分の意見と反対の意見を書き、その意見を論破する形で自分の意見を展開させていくと文章も長くなりますし、文章に説得力を持たせることもできます。
自分の実体験(仮)を取り入れるとより伝わりやすい文章に。
これは問題の内容によるところもありますが、自分の考えを伝える際に自分の実際に体験した事柄を紹介し、それを通して得た自分の考えを述べる、という流れに持っていくとより説得力が増します。小論文を書く際はまずそのテーマに関連した自分の体験談がないか思い出しましょう。
あと、これは少し邪道ですが、どうしてもテーマに関連する実体験がないとなった場合はどうすればいいか。作ってしまえばいいのです。これが見出しの実体験(仮)の表記の理由です。これはもちろん作り話だとばれてしまうリスクもありますが。なので、本番でいきなりこの手を使うのはNG。練習として小論文を書くときから少しずつ訓練したほうがいいです。小論文のテストは解答時間が長いことが多いので、試験が始まった段階でまずは自分の体験を思い出し、思い出せなければ、まずは自分の意見をより印象づけるエピソードがあるとしたらどういったものが考えられるか、いくつか想像上の体験談を作りましょう。ここではそこまで細部にこだわらなくもいいです。ただ、書いているときは自分でも、さもその経験を実際にしたかのように錯覚するくらいエピソードに入り込んでください。練習で書くときはさまざまな人に文章を見てもらい、自分のエピソードに穴がないか確認してもらうことも忘れずに。
まとめ
小論文を書くときのコツ、いかがでしたか?
ここではみなさんが忘れてしまいがちな基本的なことと、ちょっとした小手先のテクニックを紹介しましたが、結局小論文はどれだけ練習したかが点数にあらわれます。「じゃあ無理だ、長い文章を書くなんてやったことないし。」なんて言わないでください。日本で義務教育を受けていれば、小学校のときから夏休みの絵日記に始まり、読書感想文、その他もろもろの作文をみなさん経験してきているはずです。つまり多少なりとも文章を書く癖はあるのです。書き始めさえすれば意外と筆は進むものなので、まずは肩に力を入れずに気軽に練習でいくつか文章を書いてみましょう。すぐに小論文の点数は上がりますよ。